あらすじ

「私は戦う──。そうすることでしか罪を償えないから」いじめを止めるため、ソラの死のなぞを追う菜々芽(ななめ)は近藤(こんどう)といっしょに優(ゆう)に会いにいきます。菜々芽と近藤の気持ちにこたえ、閉ざされた心を開く優。その陰で、あいたちの恐ろしいワナがはりめぐらされようとしていました。菜々芽は真実にたどりつけるのでしょうか──。
校舎のうらには天使が埋められている 1巻

漫画界、戦慄。衝撃のエレメンタリー・サスペンス!――理花(りか)は引っこみじあんな女の子。やっとできた友だちとはなれ、赤ヶ瀬(あかがせ)小学校に転校してきました。「新しい学校で、新しい自分にかわりたい!」と意気ごんできたものの、なかなか勇気をだせません。そんな理花に最初に声をかけてくれたのは、勉強も運動もできる、かんぺき美少女のあいちゃんでした。「ようこそ4年2組へ!君も今日からぼくらの×××だ!」

校舎のうらには天使が埋められている 2巻

せめぎ合う白い悪魔と黒い天使4年2組の未来をかけ、2人の美少女が、ついに激突する!4年3組の担任・野呂瀬(のろせ)先生は、「わんこ」にされてしまった優(ゆう)を助けようと、一生けんめいがんばります。でも合唱会の日、みんなの見ている前で信じられない出来事が起きてしまいました。その時、立ち上がったのは……。4年2組に、希望の光はさすのか。少女のたった一人の戦いが始まる――。

校舎のうらには天使が埋められている(3)

「ふたりで一緒に、とおいとおい、きれいな世界へ……」いじめとたった一人でたたかう菜々芽(ななめ)は、ソラの死の理由について思いをめぐらせます。なんとか手がかりをつかめないかと考えるうちに、野外学習がはじまりました。でもそこには、あいのしかけたおそろしいワナが……。加速していくなぞと恐怖。菜々芽は生き延びることができるのでしょうか──。

校舎のうらには天使が埋められている(4)

「私は戦う──。そうすることでしか罪を償えないから」いじめを止めるため、ソラの死のなぞを追う菜々芽(ななめ)は近藤(こんどう)といっしょに優(ゆう)に会いにいきます。菜々芽と近藤の気持ちにこたえ、閉ざされた心を開く優。その陰で、あいたちの恐ろしいワナがはりめぐらされようとしていました。菜々芽は真実にたどりつけるのでしょうか──。

校舎のうらには天使が埋められている(5)

「大切なのは逃げないことだ!逃げることをやめれば、みんなきっと前に進める!」ついにソラの「秘密」にたどりついた菜々芽。社会科見学でおとずれた美術館で、菜々芽はあいに戦いをいどみます。ソラののこした想いといっしょに。白い悪魔と黒い天使、生きのこるのは―?別冊フレンド「アニメ化してほしい作品」1位を獲得した衝撃のエレメンタリーサスペンス!

校舎のうらには天使が埋められている(6)

「私とかかわった人はみんな不幸になる。本当に私は、魔女なのかもしれない…」あいとの対決から3年。名門私立中学に進学した菜々芽はずっと悪夢になやまされ、ぼーっとすることが多くなっていました。そんなとき、親友の優がなぞの仮面集団「リア充狩り」におそわれたのをきっかけにおそろしい事件が学園で起こりはじめます。犯人は…菜々芽自身!?東大生が選んだ「1巻から面白いマンガ」1位!禁断の学園サスペンス!!

校舎のうらには天使が埋められている(7)

「私は戦う。何度でも。おまえと――。」殺人事件の犯人として菜々芽が逮捕された。ショッキングなニュースがネットをかけめぐります。立ち上がったのはかつて菜々芽に助けられた近藤たち赤ヶ瀬小メンバーでした。真実はどこにあるのか。すべての謎が、いま明らかになります。最後に待ち受ける運命は――?

校舎のうらには天使が埋められている

こわくてサスペンスでちょっとだけ百合

校舎のうらには天使が埋められている 小山鹿梨子
mampuku
mampuku

 第1話から恐ろしいいじめの嵐が吹き荒れ、読み進めるほど(しかもかなりのハイペースで)絶望が深まっていく。この物語に希望はないのかと思われた矢先、2巻でついに真の主人公が現れる。これまでの悪意がどろりと渦巻くホラーから、光本菜々芽という聡明で高潔な少女がクラスの悪意を束ねる"白い悪魔"蜂矢あいと対峙する構図へと変貌をとげるのだ。 (これを読み返して気づいたのですが「校舎の天では悪魔が嗤っている」の作者・蜂矢あいというのは「校舎うら」の彼女の名だったんですね)  ときに大人すら欺き利用し、勇気ある告発者をさらなる悪意で踏みつぶす。いや~~蜂矢あい、悪役として完成度高すぎて小学生とは思えない!wいっそ格好いいとすら思えてしまう。相対する光本菜々芽もイケメンすぎる!そんじょそこらのヒーローよりかっこいい…  間違いなく思うのは、「この先どうなってしまうんや!??」と頁をめくるスピードを速めるにはキャラクターを好きになるのが一番いいということ。とりわけこの「校舎うら」は、冷静に俯瞰しながら作品の粗削りなぶぶんを見とがめつつ読むよりも、思いっきり感情移入して没入しながら読んだほうが絶対に面白い。