緑の原の一族(グリアナン・クラーク)の中で唯一、黒髪で生まれたアリアンロッド。魔法使いのもとで修業を積むアリアンは、炎の中で一族を滅ぼした“邪眼のバラー”を目撃。運良く生き残ったアリアンは助け手を求めて旅に出る…。神話と伝説の古代ヨーロッパを舞台に、遠大な構想で描かれた大河ファンタジーロマンの決定版!!
視力を失ったアリアンは、妖精の導きにより杖を求め、天と地との境・水晶宮へとむかっていた。ヘンルーダ、ボリと合流したアリアンは、沈黙の一族と出会う。一方バラーは腹心のグリフィンを追手に差し向け、自らも戦の準備を始めた…。
沈黙の一族の祭りの最中姿を消したヘンルーダの後を追ったアリアンは、妖精の道でヘンルーダと再会し、目を癒す泉で視力を戻した。しかしその傍らではヘンルーダの額には異変が現れる…。
イケニ族の村で息をつくアリアンとヘンルーダ。イケニ族はローマの駐屯地を攻め落としたが、圧倒的戦力を持つローマ軍の反撃を受ける。イケニ族を守るため、アリアンは炎の精霊と風の精霊を呼び出した…!!
海を渡るアリアンたちは、海賊に襲われ奴隷として捕らわれてしまう。吹雪く航海の中、アリアンは丘の上にレギオンの姿を見つけるが…。
ソリルの村で、ヘンルーダの失くしたサークレットを探していたアリアンは、妖精界でレギオンと再会する。バラーの血で支配されたヘンルーダは、アリアンの真実の名を聞くが…!?一方バラーは、義父であるカメロンを襲撃!支配を繰り返すバラーの真の目的とは…??
アリアンロッドは楯の乙女になるべく特訓を受ける傍ら、バラーの血を受けたヘンルーダを救うため、妖精からルーンを習う。魔の谷ではウーナとラズモアは、2人で魔の谷からの脱出を試みるが……。
戦と葬儀をを終え、アリアンとヘンルーダはソリルの村を旅立つ。ヘンルーダの中に潜む悪霊・ル・ガルーを制御するサークレットを探すため……。妖精の導きで吹雪の中を歩くアリアンの足元に凍死寸前のグリフィスが倒れ込んでいた!!敵であるグリフィスを、アリアンは……!?
ヘンルーダに潜む悪霊ル・ガルーが暴れ出す……!封じのルーンを唱えたアリアンは闇の輩を呼び寄せてしまい、敵であるグリフィスとともに剣を取ることとなった。グリフィスとアリアンは誓いを立て、一時的な協力を約束し火と氷の島へと向かった……。吟遊詩人マーニとアリアンの物語番外編「忘却の川(レタ)のほとりで」を収録!(※「忘却の川のほとりで」は“風の呪歌”にも収録されています)
レギオンの導きにより、眠れる竜“ミズガルズの蛇”の地を訪れたアリアンロッド。見渡す限りの財宝の中で、アリアンは杖を手に入れる!そして、探し求めていたサークレットを見つけた時、ヘンルーダに異変が……。遠き地から、邪眼のバラーの声が響く!!
アレシアの地に飛ばされたアリアンとグリフィス。何者かに操られるの巫女姫・セクァヌは、アリアン自らの血をもって占う、水鏡占いを勧める…。そこでアリアンが見たものは、ソリルに寄り添うヘンルーダ、そして邪眼のバラーの視線……!?
エフィデルと共にローマを目指し、同中のアルペスで山賊につかまってしまったアリアンロッド。一方ソリルは、追ってきたヘンルーダと合流するため単独行動を取り、グリフィスと出会う……。
年老いた巫女に洞窟へと導かれ、アリアンは水晶中に眠るレギオンをみつける!古き巫女を倒したアリアンは、竜の杖を失くしたことに気付き、洞窟に住まう小人(ドワーフ)と共に彼らの住まう村へと足を運ぶ。そこで老リアムにより、水晶宮の伝説を耳にしたアリアンだったが……。
一足先にローマへと入ったヘンルーダは、魔の力が宿る巫女セクァヌとしてローマ皇帝に近づく。一方、アリアンロッドはソリルに売られたことを知るが、助け手を得るためにローマ皇帝の元へ行くべく、女剣闘士として再び売られてゆく。それを知ったアラヌスの口から「老リアム」の名を聞いたアリアンは、アラヌスとともにローマの街へと足を進める……。
ローマ皇帝のもとで、アリアン、ヘンルーダ、グリフィス、そしてソリルが再会した。魔に取りつかれたヘンルーダを前に、ソリルは聖剣をかざす!そしてボリの前に現れたレギオン。ヘンルーダを制御するサークレットは近くにあると……!?再びであったアリアンとレギオン。そして3つ目の“杖”を手にしたアリアンは……!?
ローマ軍に捕縛された剣闘士仲間を救出すべく、アリアンとソリルが動き出した。突然アリアンの目の前に現れたのは、なんと仇敵・バラー!闘技場にはナイルのワニや猛獣たちが解き放たれ、前代未聞の乱闘が始まった!!
ヘンルーダ奪還に成功したアリアンたちはサビヌスやペトロニウスたちに別れを告げローマを去ることに。目指すは冬将軍の訪れ間近のアルペス。そこには水晶宮に眠る、レギオンが待っていると信じて……!
アリアンとソリルはヘンルーダを追って雪深い山中へと分け入って行った。ヘンルーダの幻を破壊したソリルの前には、ヘンルーダを連れ去った謎の男・ラウリン。彼のもとには、アリアンとの記憶のないレギオンが……!?
いよいよ水晶宮への扉へ…。その場所は険しき山の頂にあるという。時ははるか以前にさかのぼり、アリアンは夢見と呼ばれるレギオンとその配下の遠矢と蹴速、若かりし頃のおっかさまと水晶宮を目指す!山中奥深くで一行を待ち受けるのは……!?
崖から落ち、“夢見”と呼ばれるレギオンたちとはぐれたアリアンロッド。過去から現在へと戻ったアリアンはソリルと再会し、再び水晶宮への入り口を見つける。ドワーフの王のもとには水晶のドラゴンに鎮座するレギオンの姿が…。2人のレギオンの正体とは?夢の杖とは一体…!?
ドワーフの導きにより、アリアンロッドとグリフィスは、水晶宮からドワーフの村へと無事に抜けることができた。落ち着く間もなく、アリアンの夢に出てきたサールは常若の国(テイル・ナ・ヌグ)へ足を向けるよう告げる。ローマから来る途中の海辺の村に再び戻った二人は…!?
グリフィス、ギーゼラと共に幻の波に乗り“常若の国”にたどり着いたアリアンロッド。一行は妖精キアから「この地のものを何も食べても飲んでもいけない」と警告を受ける。王の館へと進むアリアン達を待つものとは…!?アリアンは樫の枝を手に入れることが出来るのか…!?アリアンとグリフィス、2人の試練が始まった!!
ドワーフたちが水晶宮を修復する中、アリアンとソリルは奇妙な力で外へと脱出してしまう。その頃、バラーの住む魔の谷では、更なる異変が続出していた!アリアンロッドとグリフィス、それぞれが得た2本の「杖」は、事態をさらに混迷へといざなうことに──!?
ドワーフの谷で杖を手にしたアリアンロッド。竜の杖が消失したままの未完成の杖は突然共鳴し、ドワーフの王・ラウリンから預かった卵からはアリアンの分身が現れる。感情なく、自在に魔法を操る杖をもったアリアン。何も反撃できないアリアンに、ラウリンは事態全ての覚悟を問う…。
心を水晶の竜=クリスタル・ドラゴンの夢の中へと入り込まれてしまったアリアンロッド。水晶の竜の眠りを覚まそうとするアリアンに、ラウリンは眼ざめは終焉だと告げる…。一方、魔の谷ではバラーの子を宿したフランカにさらなる異変が起き、結界からもすさまじい魔力の波が流れ込む…!!
水晶の竜の夢の中。アリアンロッドは竜の夢を継ぐ約定を水晶の竜と交わすことで水晶世界の崩落を止める。身代わりになったアランに約定までの僅かな時をもらうが、一方でさらなる魔力を得たバラーがレギオンを襲う……!!
新しき杖の主となったアリアンロッド。運命の輪は廻り、「風の王」はパラルダからレギオンへ、そして「大地の王」はアリアンロッドかバラーのどちらかに受け継がれる。王の座に近いバラーを止められるか…?
荒ぶる“杖”を手にしたまま、再び故郷へ向かう旅を始めたアリアンロッド一行。一方、“剣”を携えたグリフィスは…!?
アリアンロッドの杖とグリフィスの剣、互いに影響し合う2つの力がもたらすものとは…!? 悠久の世界を描き出す、至高のケルト・ファンタジー!!
杖の持つ魔力に翻弄され続けるアリアンロッドだが、旅の途中で再会したレギオンの口からは、「竜の杖の主はとアリアンロッドである」と確信を持って告げられる。魔力をうまく制御できず、自身を失うばかりのアリアンロッドだったが…。