あらすじ

東京の大手電機会社に勤める堂薗つぐみは、長期休暇を田舎の祖母の家で過ごしていた。そんなある日、入院中の祖母が亡くなってしまう。つぐみは、そのまま祖母の家でしばらく暮らすことに決めるが、離れの鍵を持っているという謎の男が現れて…!?晴耕雨読的女一匹人生物語!!
娚の一生 1巻

東京の大手電機会社に勤める堂薗つぐみは、長期休暇を田舎の祖母の家で過ごしていた。そんなある日、入院中の祖母が亡くなってしまう。つぐみは、そのまま祖母の家でしばらく暮らすことに決めるが、離れの鍵を持っているという謎の男が現れて…!?晴耕雨読的女一匹人生物語!!

娚の一生(2)

30代独身のつぐみは、田舎の亡き祖母の家で、50代の大学教授・海江田醇と成り行きで同居している。海江田はつぐみとの「結婚」を望むが、つぐみは彼の気持ちを素直に受け止められずにいた。微妙な関係のふたりの前に、海江田を慕う人物が現れて…!?

娚の一生(3)

海江田の時に強引、時に優しい愛に、戸惑いながらも心を開いてきたつぐみ。そんなつぐみのもとに、元カレからの思いがけないメールが届く…。ふたりの間で心が揺れるつぐみ。いったい彼女はどうするのか?ここでも海江田が男の懐の深さを見せるのか?波乱の末にふたりの恋路は…?

娚の一生(4) 結婚

つぐみと海江田の結婚生活が始まった。穏やかに、ゆるやかに、何気ない日常がただ愛おしく過ぎていく……と思いきや、予想外のドラマの連続で…?

娚の一生

不器用な大人の恋愛模様

娚の一生 西炯子
ゆゆゆ
ゆゆゆ

子供の頃は、大人になったらもっと自由かと思っていたけど、どうやら大人になっても、大人という枷のせいで、なかなかストレートにハッピーエンドとはいかないものらしい。 「娚の一生」は、バリキャリ街道を突き進み良い年齢になった女性・つぐみと、つぐみよりさらに年上の男性・海江田の恋愛物語。 恋愛ものは10代20代の子がキャピキャピ言っているものだと思っていたので、初めて読んだときは30代と50代という年齢設定に衝撃を受けた。 その年齢設定のせいか、なんだかリアルな感じがする。  歳を経ていても美男美女だったり、当時だと外国のIT企業なみのフルリモートワークを許可されたり、海江田先生のようなすてきな男性が存在したりと、リアルな感じは薄いのに。 海江田先生のシブい艶やかさにメロメロになりつつ、先生に愛されている恋愛下手のつぐみちゃんを応援しつつ。 読み進めていった先、物語がどのような展開になるかは、読んだ方だけのお楽しみ。 私の場合、良かった良かったったという思いと、エエエエエという困惑が混在した。 ちなみに、表紙イラストが次巻表紙につながる形式の単行本なので、並べると圧巻。 ただ3巻で突然引きのイラストになり、どうみても破廉恥で、買うのが少し恥ずかしかったのを覚えている。