あらすじ

これまでザクロの6つの封印のうち半分を解いてきた幹人。彼は残りの半分の封印も解くために、そしてザクロと共に戦ったことを無駄にしないためにも、前へ進もうと決意する。一方その頃、蒐集者組織では幹部会が開かれていたが、そこに黒棘の萩が紛れ込んで…。

他人の痛みが分かる心優しい高校生・桜井幹人は、その性格が災いして学校ではいじめられる毎日を送っていた。そんな彼に、ある日不思議な出来事が起こる。眠っている幹人の体内に謎の球が入りこみ、不思議な夢を見させたのだ。夢の中でザクロという少年から「望みはなんだ?」と聞かれた幹人は「強くなりたい」との想いを告げるが、そのせいか目が覚めた幹人の体に様々な異変が…。

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自分が傀牙であることを蒐集者の薊に悟られぬよう、走り去る傀牙を見たと嘘をついた幹人。だが本当にもう一人の傀牙が学校に現れ、薊と対峙することに。彼女は、「一人で倒そうとするな」との九蓋の言いつけを破って立ち向かうが、相手の反撃にあって気絶してしまう。「このまま戦いが終わってくれれば」と、陰で見ていただけの幹人だが…。

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傀牙が大量発生した町で、傀牙を食う存在を目の当たりにした幹人と九蓋。傀牙の手がかりを探していた九蓋は、力ずくで謎の少年を問いつめようとするが、逆にあっけなく吹き飛ばされてしまう。さらにその少年は幹人を一瞬で傀牙と見破り、しかもザクロのことを知っているようで…。

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上位種・スグリに命を狙われた幹人は、傀牙の力を発動して対抗するも全く歯が立たない。だが、スグリからとどめの一撃を食らい、万事休すかと思われた途端、闇の世界に閉じこめられたいたはずのザクロが、幹人に代わり現実世界に姿を現して…。

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黒棘の一員である萩が、少しずつ本当の力を見せ始めた。伸縮自在に変化する彼の武具の前に、芹は切り裂かれ、御形もまた自身の武具をへし折られてしまったのだ。そんな彼に残された手段は、その萩の刀を受け止めるという行為。一見暴挙とも思える作戦は成功し、御形は素手で武具を破壊してみせるのだが…。

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幹人が意を決してレイシの顔面を殴りつけた瞬間、レイシの顔に大きくヒビが入った。ダメージを受けたかに見えたレイシだが、彼の心の内からはもう一つの凶暴な人格が芽生えだし、独り言のような言い争いをし始める。そこに勝機を見いだした九蓋、御形、萩は結束して立ち向かうが…。

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これまでザクロの6つの封印のうち半分を解いてきた幹人。彼は残りの半分の封印も解くために、そしてザクロと共に戦ったことを無駄にしないためにも、前へ進もうと決意する。一方その頃、蒐集者組織では幹部会が開かれていたが、そこに黒棘の萩が紛れ込んで…。

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