あらすじ

「私たちこそが……「地球人」なのであり……あなた方は……「異星人」の末裔だと言っているのです」――銀河中央惑星国家連合(セントラル)事務局長を名乗るカエラル・ソンドから、前田助教授にあてた驚愕の通信。それは、これまで常識と思っていたことをいとも簡単に覆すものだった。いま明らかにされる前田卓也出生の秘密と、「神を恐れざる民」と呼ばれる民族が創り上げた5体の「超兵器」の役目、ザッパ=キグノスが抱く憎悪の理由……いますべての謎が明らかにされる!!衣谷遊が描くSF叙事詩『レイラ&レイ』、ここに完結。
レイラ&レイ(1)

卓越した画力と想像力と機知に富んだ物語展開がファンを魅了する衣谷遊。本作では現代を舞台にしたSFに挑戦!!太田真由美と前田卓也は幼馴染みで、友達以上恋人未満の仲。ある朝、同じ夢を見たのをきっかけに2人の体に異変が起こる。車に跳ねられたはずの真由美を車がすり抜け、軽く駆け出したつもりの卓也は空中に浮いてしまった!!学校の屋上で朝の不思議な体験を話し合う2人だったが、突如、卓也の目前で真由美が苦しみはじめ意識を失ってしまう。そして「協定により地球人には危害は加えない。おとなしくしていろ」と警告する何者かが別な時空から現れ、卓也から真由美を奪い去ろうとするが……。

レイラ&レイ(2)

前田卓也と太田真由美に宿ったレイとレイラ。その原因は卓也の父にあった!?太古の昔、“神を恐れざる民”と呼ばれる民族が創り上げた5体の「超兵器」、そのナンバー4とナンバー5がレイとレイラであり、ほかに3体の「超兵器」が存在することを父である前田助教授より知らされる卓也。5体の「超兵器」が全て揃えば、惑星を一つ消し去ることも可能だという。ナンバー3の開発が完成にこぎつけたおり、開発メンバーの一人で超能力を持っていたザッパ=キグノスがナンバー3と共謀し、開発中のナンバー1、ナンバー2を奪い取り、姿を消してしまった。いずれナンバー4、ナンバー5を奪いに来ると予測した前田助教授は、幽体エネルギーの状態だったレイとレイラを卓也と真由美に宿らせ、ザッパ達による奪還を阻止しようとしたのだった。そして、ついに覚醒したナンバー2は、ザッパの元を脱け出し、卓也達の住む世界でその力を試す。

レイラ&レイ(3)

「私たちこそが……「地球人」なのであり……あなた方は……「異星人」の末裔だと言っているのです」――銀河中央惑星国家連合(セントラル)事務局長を名乗るカエラル・ソンドから、前田助教授にあてた驚愕の通信。それは、これまで常識と思っていたことをいとも簡単に覆すものだった。いま明らかにされる前田卓也出生の秘密と、「神を恐れざる民」と呼ばれる民族が創り上げた5体の「超兵器」の役目、ザッパ=キグノスが抱く憎悪の理由……いますべての謎が明らかにされる!!衣谷遊が描くSF叙事詩『レイラ&レイ』、ここに完結。