あらすじ「幻魔」の猛攻勢に、地球は砂に呑みこまれ始める。今こそ、地球上のエスパーの総力を結集し、最終戦争「幻魔大戦」に挑む時!富士山は噴火し、東京は砂漠と化した。襲い掛かる世界の終末に、プリンセス・ルーナは、サイボーグ戦士・ベガは、そして東丈(あずまじょう)は…?人類と地球の救世主となり得る巨大な潜在能力を持つ丈。その覚醒は間に合うのか!?忘れ得ぬ衝撃のラストシーンをもって「幻魔大戦」ここに完結!
こないだNHKの「100分de石ノ森章太郎」の再放送を観ていて気になったので読んでみました。番組では「現在では漫画家というよりコンセプターとして石ノ森先生のDNAが受け継がれている」と話されていて、確かに今読むと古い作品という印象が強く残りますが、たまにハッとするシーンやアイディアがあって、これが現在の少年・青年漫画の源流なんだなぁと思いました。未完であることを知った上で読んだのですが、あまりにもいいところで終わってるので逆にインパクトがありました。 主人公・東丈のお姉さんが幻魔大王に殺されてからも残留思念になって丈を助けてくれるんですが、美人で優しくてトキワ荘のマドンナだった石ノ森先生の早逝されたお姉さんを彷彿とさせて泣けました。