あらすじ

西玉川署・地域課に、ピンクビラを街に貼っていた少年が連行されてきた。その少年はなんと、新人警官・火神の後輩だった。取り調べ後、火神は、先輩婦警の岡崎に付き添われて、後輩の少年と一緒にビラをはがしに行く。そこで、岡崎は麻薬常習犯を見つけ、追いかけるが、けがを負わされてしまう。そんな岡崎を見た火神は、怒りを押さえられず、上官の命令を無視して一人で犯人を追うが……。
東京刑事(1)

西玉川署・地域課に、ピンクビラを街に貼っていた少年が連行されてきた。その少年はなんと、新人警官・火神の後輩だった。取り調べ後、火神は、先輩婦警の岡崎に付き添われて、後輩の少年と一緒にビラをはがしに行く。そこで、岡崎は麻薬常習犯を見つけ、追いかけるが、けがを負わされてしまう。そんな岡崎を見た火神は、怒りを押さえられず、上官の命令を無視して一人で犯人を追うが……。

東京刑事(2)

型破りな行動で事件に取り組んでいた火神は、“元暴走族の警官に町の治安が守れるのか”と市民に不安がられていた。そんなとき、交番長の娘・亜矢が、あるラーメン店の前で不良グループがたむろしていると、火神に報告しに来た!!

東京刑事(3)

刑事課に配属が決まった火神は、初日から巡査部長の石原と一緒に強盗傷害犯の調査をすることになった。そのとき、ひったくりにバッグを取られたというお婆さんが石原に「私のバッグは見つかりましたか?」と声をかけてきた。それを無視して、本庁も関わっている強盗傷害犯の捜査をしようとする石原に、納得がいかない火神は一人でひったくり犯を捜そうとするが……。

東京刑事(4)

地域課に配属されたばかりの巡査・村上が火神を訪ねてきた。村上は3日前のパトロール中にひき逃げ直後の現場に出くわしたのだが、被害者の川村に、事故をなかったことにして欲しい、と頼まれたのだった。この川村は、3年前に殺人未遂で禁固刑を受けていた。詳しい事情を聞くため、火神と村上は川村を訪ねるが、家の前で刑事課の猿山、本庁の北条に出会う。ふたりは前日に起きた殺人事件の容疑者として、川村を張り込んでいた。前科者という偏見で人を疑うのは良くないと、村上は抵抗するが……。

東京刑事(5)

時効寸前となった未解決殺人事件を捜査する火神。だが事件が起きたのが15年前ということもあり、また関係者に聞き込みを続けるうち、被害者の評判があまりにも悪いことがわかり、やる気が失せてくる。そんな時、本庁が追っている連続強盗殺人犯の野中という男が現れた。その野中は偶然にも、火神が追っている迷宮入り寸前の事件の、唯一の目撃者でもあった。野中の話や、他の関係者の証言から、火神は西玉川教会の神父が怪しいとにらむ。しかし確たる証拠がない。火神は当時の遺留品を再度、ひとつひとつ調べだした。そして、被害者の妻の日記に隠されていた十字架を見つけるが…。

東京刑事(6)

既に閉鎖され、誰もいないはずの病院で人影を見たという情報が、西玉川署に頻繁に寄せられた。中には、血まみれの死体がさまよっていたという情報も。医療ミスで死んだ患者の亡霊だという怪談めいた噂まで立つなか、火神と花村は、夜、その病院に張り込みに向かった。そこで二人が遭遇したのは…!?

東京刑事(7)

コンビニ強盗を逮捕した火神だが、犯人の仲間に襲われケガを負ってしまった。さらに火神は、その時に拳銃を犯人に向けたことが原因で、裁判の法廷に立つことになってしまう。女性弁護士の麻生は、被告の正当防衛を強調し、検察の「強盗並びに殺人未遂で懲役6年」という主張に対し「強盗並びに暴行致傷として懲役2年・執行猶予3年」を主張してきたのだ。この麻生は“日本のレインメーカー”と呼ばれるやり手の弁護士で、警察側での評判は良くない。そして彼女と火神の間には、ある出来事があった…。

東京刑事(8)

渋谷でたむろする若者たちを、次々に叩きのめす男が現れた。彼は「警視庁捜査一課・伊藤巡査部長」と名乗る。だが、その正体は警察官に憧れ、屈折した正義感を持つニセ刑事だった。騒ぎを聞きつけた花村と火神が「伊藤」のもとに迫るが…。