刑が執行される前、樹のこと考えてたんだよ。ねぇ…私が元死刑囚でもずっと好きでいてくれる？――殺人の罪で死刑執行された幼馴染・爽。しかし、死んだはずの爽が俺の目の前に…!?爽は執行中にロープが切れて生還していた。刑を執行しても死亡しなかった受刑者は、それ以上法で裁かれることはない。その代わり「戸籍上死亡扱い」となる…。法的な保護が一切なくなった爽。彼女の存在を認めない世間から浴びせられる、罵詈雑言や迫害の数々。それでも俺は…爽を守りたい…。――これは日本中を敵に回した俺と彼女の『愛の物語』。