初夏――、とある山中の秘境・摺り鉢(すりばち)池に初挑戦した三平(さんぺい)は、大きな岩魚が入れ食いのようにかかるこの池で、さらなる大物を求めて即席カヌーで沖へと向かう。さっそくの強い引きに大物の予感を感じて喜んだのも束の間、なんと魚が三平めがけて水中から飛び掛かってきた!!そして刃物のように鋭いヒレで服と帽子、しまいには釣り糸をも切ってしまったのだ!!目の前で起こった出来事が信じられない三平は、じいちゃんたちに事の顛末を聞かせるが信じてもらえない。しかし、一行の前に「そいつはカミソリウオだ」という男が突然現れて……!?
俺の大好きな「念力釣り」や「カミソリウオ」が収録されている短編集。個人的には「念力釣り」は釣りキチ三平の中でもトップクラスに変わったエピソードで考えれば考えるほど謎が多い回だと思う。この番外編を読んだだけでは釣りキチ三平の面白さの一部分しか伝わらないので、是非釣りキチ三平全65巻を読んであと直後に読んで本編との落差を味わってほしい