あらすじ

レクレールを経営する帝都ホテルが、黒川グループに買収された!黒川会長はアランや佐原を締め出し、ギャバンを新シェフに据えるが、気になるのは黒川の誘いにあっさり乗ったギャバンの急変ぶり。それは、かつて料理人仲間だった三星とギャバンの父親同士が仲違いし、ギャバンの父親を死に追いやったという不幸な過去を、黒川がギャバンに吹きこんだためであり…!?
★★★(三ツ星)のスペシャリテ 1巻

定時制高校に通いながら、街の米屋や魚屋などでバイトもこなす中原三星は、驚異的な記憶力と人付き合いの良さで商店街の人気者。そんな彼がバイトに励むのは長期入院中の母親のためで、周囲が将来の夢を語っていても、彼自身は金さえ稼げればいいという考え。だがそんなある日、ビル清掃で訪れた超一流ホテルのフレンチレストランで、厨房スタッフの新入りと間違われて…!?

★★★(三ツ星)のスペシャリテ 2巻

入店1週間、早く雑用係を卒業しギャバンに勝つという目標を胸に、積極的に仕事に取り組む三星。だが、矛崎と盾林という先輩2人は、そんな三星の存在が気に入らず嫌がらせをしてきた。それはフランス料理には、ソトワール、カスロル、ロンドーといった膨大な鍋の種類があることを利用して、素人の三星にそれを持ってくるよう次々と指示するというもので…!?

★★★(三ツ星)のスペシャリテ(3)

フランス帰りの女性スーシェフ・佐原から、急にテストを課されたスタッフたち。それは、全員の成長具合を彼女が見きわめ、今のポストからの降格も辞さないという厳しいものだった。以前、佐原に「あなたの料理からは、料理の先に込めた思いが感じられない」と酷評されていた三星が、考えた末に作った一品とは…!?

★★★(三ツ星)のスペシャリテ(4)

食事を全て残されると、その皿を作った者は呪われるいわく付きの「モンスター」こと、中年女性客・遠山。今まで作った前菜に全く手をつけてもらえなかった三星は、ナポレオンの言葉からヒントを得て、彼女の求める料理が「フランス料理であって、フランス料理じゃないもの」ではないかと考える。そして迎えた、三星が遠山に前菜を出せるラストチャンス、その結果は…!?

★★★(三ツ星)のスペシャリテ(5)

「ボキューズ・ドール」日本代表の裏方役として参加する佐原のお供で、フランスにやってきた三星。その大会前日、日本代表の控え室を訪れた三星は、明日使う予定の大根が手違いで日本から届かないという一大事を耳にする。日本の青首大根は、フランスでは通常手に入らない食材。だが、パリ郊外で日本人夫妻が経営している「山上農園」なら手に入るかもしれないと、三星は大根の調達役を買って出て…!?

★★★(三ツ星)のスペシャリテ(6)

レクレールを経営する帝都ホテルが、黒川グループに買収された!黒川会長はアランや佐原を締め出し、ギャバンを新シェフに据えるが、気になるのは黒川の誘いにあっさり乗ったギャバンの急変ぶり。それは、かつて料理人仲間だった三星とギャバンの父親同士が仲違いし、ギャバンの父親を死に追いやったという不幸な過去を、黒川がギャバンに吹きこんだためであり…!?