あらすじ

インターハイの埼玉代表を決める決勝戦で、雷電工業と死闘を繰り広げるあけぼの高校だが、決着がつかずに延長戦に突入。北条キャプテンが負傷退場するなど激戦が続く。武田が左足からバズーカ・チャンネルを放てば、上杉や菊麻呂も次々とシュートを打つが、キーパーの雷丸(いかづちまる)にことごとくセーブされる。やがて、再び雷電の平賀のシュートを武田は防ぐことができず、ゴールを許してしまう。大熱戦の末、惜しくも勝利を逃すあけぼの高校。そして、負けた悔しさをバネに、猛練習に明け暮れるあけぼの高校。そんな折、ふとしたことで、ムエタイ部の藤堂と武田が互いの部の吸収合併をかけた異種格闘技戦を行うことになった!怒涛の最終巻はリングで試合開始!!
超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 1巻

メキシコオリンピック日本代表の父を持つ武田弾丸(たけだ・たま)は、サッカー部のある高校を探し歩き、転校13回目にして埼玉県立あけぼの高校に入る。やっと見つけたサッカー部に期待を膨らませる弾丸は、キャプテンの北条に入部を希望するが、武田のおちゃらけた性格を理由に上杉に反対される。武田はサッカー部全員に対決を挑み、先に武田がゴールを決めれば入部が許されることになったのだが…!エキセントリックな必殺プレイとギャグ満載のスーパーサッカーがキックオフ!!

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 2巻

あけぼの高校に転校して、念願のサッカー部に入部した武田弾丸(たけだ・たま)に与えられたポジションは攻撃型ディフェンダーのリベロ!チームは超弱小でありながら、ひょんなことから名門黄昏(たそがれ)学園サッカー部と対決することに。絶対的ストライカー麻宮を擁する黄昏学園に対し、武田はデビュー戦ながら、スーパープレイを連発。そして、両かかとでリフトしながら敵陣ゴールに攻め上がり、先制点をゲットするのだが…!!

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 3巻

名門の黄昏(たそがれ)学園サッカー部を相手に先制点を上げた武田だったが、途端に黄昏の麻宮にブーメランシュートを決められて同点に。しかも、相手の秘密兵器・豊臣三郎(とよ・とみさぶろう)の登場で逆転されてしまう。燃える武田は、分身の術で敵ゴールに迫り、最後は上杉不破人(うえすぎ・ふわと)がゴールして同点に!そして、終了間際には武田が味方のゴールにオーバーヘッドを決めてしまうという劇的敗戦!それでも、自信を得た武田はインター・ハイでの全国制覇を目指して、必殺シュートを研究するのだが…!

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 4巻

強豪・黄昏(たそがれ)学園サッカー部を相手に、負けたとはいえ、互角の試合内容に自信をつけたあけぼの高校と武田弾丸(たけだ・たま)。インター・ハイ初戦の相手は暴走戦車・石田堅吾を擁する強敵の春雨高校。石田に先制点を奪われるものの、逆転に成功し、最大のピンチには武田がボールの代わりに蹴られるという、「分身の術」でチームを勝利に導く!あけぼの高校は続く2回線も勝利するが、3回戦には土砂一高校が立ちふさがる。そこには、ブラジル帰りの水島大和(みずしま・やまと)がいて、なんと水島は武田の父から必殺シュートのバズーカ・チャンネルを伝授されたというのだ…!!

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 5巻

インター・ハイ3回戦を前に、あけぼの高校に古典芸能・蹴鞠道(けまりどう)で鍛えられた菊麻呂が入部する。珍戦力を得たチームは、3回戦の土砂一高校に挑む。注目の水島大和(みずしま・やまと)が放った必殺シュートのバズーカ・チャンネルにゴールを決められ、呆然とするイレブン。そんな中に、菊麻呂が途中交代で出場し、竜巻蹴足(たつまきしゅうそく)で見事同点に追いつく。武田は菊麻呂から竜巻蹴足の秘訣(ひけつ)を聞き、バズーカ・チャンネルの謎を解明する。そして、オリジナルのバズーカ・チャンネルを放つのだが…!!

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 6巻

あけぼの高校と土砂一高校の熱戦は続き、バズーカ・チャンネルを放った武田と捨て身でゴールを守った菊麻呂の活躍で、ついにあけぼの高校は勝利する。そして、優勝候補の黄昏学園の試合を観に行った武田たちは、驚くべき光景を目の当たりにする。黄昏学園が風神高校を相手に7対4の大差で負けていて、さらに加点されそうだったからだ。結果として黄昏学園を破った風神高校が、あけぼの高校の決勝トーナメントの相手となった!!風を操って、ゴールを量産するという双子の由井兄弟を武田は阻止できるのか?キックオフの笛が鳴った!!

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 7巻

由井貫太郎と紋次郎の双子兄弟を擁する風神高校と熱戦を繰り広げる、あけぼの高校。由井兄弟の武器は、阿吽(あうん)の呼吸で風を呼び寄せ、ボールを自在に変化させてゴールを奪うというもの。そして、由井兄弟のタイフーンランチャで、あけぼの高校はついにゴールを破られ、その後も簡単に2点目を入れられる!!対するあけぼの高校は、武田の空中ヘディングと上杉のゴールで同点に持ち込む。勢いに乗った武田はバズーカ・チャンネルを放つが、由井兄弟のサイクロン・バリケードに阻止され…!?

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 8巻

由井兄弟が率いる風神高校戦で、武田のバズーカチャンネルが強引にゴールに飛び込み、3対2と勝ち越して試合終了!あけぼの高校は、インターハイを賭けた決勝トーナメントを次々と勝ち進み、ついに雷電工業との決勝戦を残すのみとなった。だが、今大会無失点の堅守を誇る、相手ゴールキーパー雷丸(いかづちまる)から点を奪えるのか?試合が始まると、予想通り雷丸の厚い壁が立ちふさがり、逆に雷電のストライカー平賀に豪快にシュートを決められる始末。しかし、武田は執念で、至近距離からバズーカ・チャンネルを決めて、奇跡の1点をもぎ取った!

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 9巻

インターハイの埼玉代表を決める決勝戦で、雷電工業と死闘を繰り広げるあけぼの高校だが、決着がつかずに延長戦に突入。北条キャプテンが負傷退場するなど激戦が続く。武田が左足からバズーカ・チャンネルを放てば、上杉や菊麻呂も次々とシュートを打つが、キーパーの雷丸(いかづちまる)にことごとくセーブされる。やがて、再び雷電の平賀のシュートを武田は防ぐことができず、ゴールを許してしまう。大熱戦の末、惜しくも勝利を逃すあけぼの高校。そして、負けた悔しさをバネに、猛練習に明け暮れるあけぼの高校。そんな折、ふとしたことで、ムエタイ部の藤堂と武田が互いの部の吸収合併をかけた異種格闘技戦を行うことになった!怒涛の最終巻はリングで試合開始!!

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田

初期のサッカー人生を支えてくれた(今思えば)迷作

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 にわのまこと
hysysk
hysysk

連載開始は1991年、まだJリーグが発足する前で、当時サッカーはマイナースポーツだった。地域にはスポーツ少年団があり、小学生だった私は野球部に入りたかったのだが、親に「小さい頃から野球をすると肩を悪くするから駄目」と言われサッカー部に入れさせられた。 しかしやってみたらサッカーは楽しく、さらに割とうまい方だったので、結局その後高校までサッカーは続けることになった。この作品も最初から読んでいて、初期のサッカー人生を支えてくれたと言っても過言ではない。 が、あくまでギャグ漫画であり、まともなサッカーではない異能バトルである(風を操ってボールを弾き返す双子とかが出てくる)。今になってみれば分かるが、当時はインターネットもなく、放送もされず、故に読者に知識もなかったので、本格的な戦術をストーリーに反映するにはまだまだ時間が必要だった。 いまやリベロなんてポジションは存在せず、ブラジルは強いけどサッカー選手として成長する本場はヨーロッパで、日本のW杯出場は夢ではなくなり、スーパーゴールとは呼ばずゴラッソと呼ぶ時代。もはやこんな作品は思いつきすらしないだろうから、逆説的にサッカー界の進化を教えてくれている。 埼玉やカバディを知ったのもこの作品だし、「ニガくてなんぼのコーヒー豆」というギャグで爆笑していた頃が懐かしい。第1話のテンションは改めて読んでもすごい。