あらすじ「カジノ編」完結。少女は、「運命」をベットする。僕の持てる幸運を全て彼女に譲ろう。シェルの消された記憶が隠されている4枚の100万ドルチップを手に入れるため、バロット達が挑む次なるゲームは、ブラックジャック。しかし、ディーラー・マーロウの巧みなゲーム支配に気づかず、大敗してしまう。反撃のチャンスを狙い、ついに動き出すバロット!白熱のカジノ編、最高潮へ!!
いまや説明すら不要のビッグタッグによる伝説のコミカライズ。小説、コミックそれぞれが冲方丁、大今良時両氏の出世作となった。 2008年に発表された読み切り「聲の形」で当時高校生という若き才能に漫画界が騒然となったなか、その翌年満を持しての連載デビュー。複雑極まるSF表現やカジノでの心理戦をほとんど原作に忠実に描ききった筆力はまさに新人離れという他なかった。これは個人的な感想ではあるが漫画版のバロットは、大人びた印象の劇場アニメのそれと比べて少女らしい可愛さが強調されており、原作のイメージにはより近いかなと感じた。 この頃は、作画の大今良時本人が「不滅のあなたへ」という壮大なオリジナルSF作品を生み出すとは想像もしてなかったな…