「私、サッカーやりたい。誕生日にはサッカーボールを買って」 アンドレーアは日本生まれのブラジル人の女の子。姉のマリアと、マリアの親友となった加代(かよ)に可愛がられながら、10年間日本で育った。10歳の時に家庭の事情により、加代を残して日本を離れてブラジル・サンパウロに帰国する。そして11歳の誕生日を迎える頃、サッカー・ブラジル代表(セレソン・ブラジレイラ)の試合に影響されたアンドレーアは、突如父親に「サッカーをやりたい」と言い、家族を驚かせた。誕生日プレゼントでボールを手にしたアンドレーアは、一人で熱心に練習を始めた。その本気度を買ったアンドレーアの父親は、彼女の為にサンパウロ中のサッカースクールを探すことにした。そして見つけた『トランスアメリカ』というスクールの入学試験を受けることになったのだが…。サッカー選手を目指すアンドレーアと、スカウトにより ファッションモデルの道に進むことになったマリア。それぞれの未来に、再び加代と生きる日々は来るのか。全49ページ
「今でも思い出せる。私が4歳の時のこと」 アンドレーアは日本生まれのブラジル人の女の子。姉のマリアと、マリアの親友となった日本人少女・加代(かよ)に可愛がられながら、10年間日本で育った。10歳の時に家庭の事情により、加代を残して日本を離れてブラジル・サンパウロに帰国する。後日、アンドレーアがサッカー選手を、姉のマリアがファッションモデルを目指すことを知った加代は、マリア・アンドレーア姉妹と過ごした10年間を思い出す。今回は加代の視点から、ブラジル人少女のマリアとどのように知り合い、妹のアンドレーアが生まれ、共に過ごし、そしてお別れしたかのお話。地球の反対側まで離された悲しみを乗り越え、姉妹はサッカーアカデミーとモデル事務所での初日を迎える。全25ページ