あらすじ

文明が崩壊し、人類が滅亡した遥かな未来。冷凍睡眠から目覚めたエクゾスカル零・葉隠覚悟は守るべき「牙なき人」を探し孤独な旅へ向かう。待ち受けるのは、最強の戦士エクゾスカル震電!そして可憐な乙女・エクゾスカル雪!雑誌掲載時の原稿に加筆・修正を施した完全版!
エクゾスカル零 1巻
荒れ果てた世界に目覚めた葉隠覚悟。己の信じる正義を求め、荒野を駆ける!!あの名作「覚悟のススメ」復活!
エクゾスカル零 2巻
文明が崩壊し、人類が滅亡した遥かな未来。冷凍睡眠から目覚めたエクゾスカル零・葉隠覚悟は守るべき「牙なき人」を探し孤独な旅へ向かう。待ち受けるのは、最強の戦士エクゾスカル震電!そして可憐な乙女・エクゾスカル雪!雑誌掲載時の原稿に加筆・修正を施した完全版!
エクゾスカル零 3巻
荒野で覚悟が出会った初夜六花。彼女の願いを受け、覚悟はエクゾスカル・震雷との戦いに向かう!
エクゾスカル零 4巻
ついに、震電のヴァールハイト精神城に足を踏み入れた葉隠覚悟一行。だが、そこに待ち受けていたのは奇怪な怪人、怪物、そして葉隠一族の末裔!覚悟はメデューサ計画を阻止できるのか!?最強のメタルヒーローバトルアクション、待望の第4巻!
エクゾスカル零 5巻
「神命。明日無キ人類ヲ録魂球胎に収容セヨ!」光輝なるエクゾスカル戦士に科せられたる任務は残存人類に安らかなる最期をもたらしめる事なり。
エクゾスカル零 6巻
ついに激突!零VS震電!!最強の鎧を纏いしエクゾスカル戦士同士の戦いは、滅びゆく人類へのレクイエムなのか!?
エクゾスカル零 7巻
死神と呼ばれた戦士が残存人類に決断を下す時、鋼鉄の軍靴は地獄の階層を駆け登り、ついに煉獄の門を叩く!求めよ、捜せ、エクゾスカル戦士!荒野に埋もれし希望の種子を!
エクゾスカル零 8巻
互いの正義を懸けて戦うエクゾスカル零と霧。やがて2人は、この絶望の世界にヒーローが目覚めた意味を知る。絶望を打ち砕け、エクゾスカル戦士!!
劇光仮面

劇光仮面

これは星をつなぐ者たちの物語である。僕は何者でもない。僕は器に過ぎない。――それこそが僕の強さだ。そんな想いを胸に秘め、29歳の青年、実相寺二矢はアルバイトで日々を暮らす。舞台は「現代」、テーマは「特撮」、主人公は“何者にもあらず”!?!? 『シグルイ』『覚悟のススメ』の鬼才、完全新境地の最新作! 我々は山口貴由の本当の才能をまだ知らなかった。
覚悟のススメ

覚悟のススメ

三年に及んだ地殻変動は多くの生命と秩序を破壊した!絶望の底から希望を紡ぎ、新東京の民は強く生きようとする!だがその芽を摘み蹂躙する化物どもが跳梁跋扈!窮地に立たされた人々の前に現れしは黒鉄のヒーロー!!瞬着!覚悟完了!!人類の剣となれ葉隠覚悟!!!
悟空道

悟空道

500年もの間、霊峰・五行山に封印されていた人外大魔猿・悟空、ついに出獄!!あるがままの心を携えた勇気の僧・三蔵と共に、自由・平等・博愛をぶっとばし、魔物犇めく獄界へ…!!
衛府の七忍

衛府の七忍

覇府の威によって戦国乱世を支配した治国平天下大君・家康。その意に従わぬ民は軍神・吉備津彦命に誅戮される運命だ。だが見よ! 惨酷なる人界を跋扈する七つの影。人か獣か風か花片か、いや、衛府の刃・怨身忍者だ!
エクゾスカル零
ヒーローという宿痾
エクゾスカル零 山口貴由
(とりあえず)名無し
(とりあえず)名無し
山口貴由は、常に戦い続ける。 その戦いは、常に不毛である。 ヒーローはなんのために戦うのか、という問いの無意味さを、山口貴由は作家生命を賭けて描き続けているように思われる。 畢生の傑作『シグルイ』も、徹頭徹尾「不毛なるもの」としての戦いであるが(すべての戦いを命じた徳川忠長は、物語の開巻でそれにより罰せられ切腹する)、そこにはまだ武士道や階級社会のようなシステムによる動機付けが存在していた。 だが、本作にはそうしたエクスキューズすら存在しない。 『エクゾスカル零』は、出世作にして時代を圧倒する快作『覚悟のススメ』の続篇であり、明らかな「仮面ライダー」オマージュなのだが、主人公がなんのために、誰を救うために戦うのか、という本質的クエスチョンを、すべての解の可能性を叩き潰した徹底的にエクストリームな設定の上で、敢えて問い直そうとしている。 闘争は人の宿痾だ。 望むと望まざるとに関わらず、人は戦う。 だからこそ、人はその理由を探し求める。 だが、そんな理由など、どこにもない。 それでも、ヒーローは正義のために戦わねばならないのだ。 「正義」とはなんなのか分からないとしても。 この作品を失敗作という人はいるだろう。 ヒーロー漫画という意味での喜びは、ここにはほとんど感じられないのだから。 だが、絵の硬度は作者史上最強、物語はほぼ理解不能なまでに研ぎ澄まされている。 まるでカフカかバルトークの弦楽四重奏曲のようだ。 現代日本漫画の極北のひとつであると思う。 以下は余談。 上記に「徳川忠長は切腹する」と書いたが、『シグルイ』では扇腹として描かれている。 打ち首は罪人に対する処罰だが、切腹は違う。介錯人は断頭をしてはならず、首の皮一枚を残して斬らねばならない。その困難さ故、介錯人には真に腕の立つ者が選ばれた。 『シグルイ』でも、正確に首の皮がわずかに残った形で描かれてる。(マンバの試し読みで確認できます) そこに、公儀介錯人や斬首役を主人公に名作を描いた師・小池一夫への、著者リスペクトを感じるのだが、どうなのだろう。