領地経営が破綻した伯爵家のカリーナは王城でたくましく出稼ぎ中。ふと黒髪で鋭い眼差しの騎士にぶつかってしまい――彼は“耳なし”と呼ばれる狼人・ヒューベルト。本来気高い証である獣耳だが、感情の起伏があらわになるそれを、隠しているためだ。冷徹でどんな令嬢に迫られても動じないと評判の“耳なし”騎士。しかし発情期の時節、カリーナは彼の苦しげな姿と偶然、鉢合わせてしまい…!!「俺の欲は、君を隅々まで味わうことだ」噂と違う、熱い眼差しと吐息で見おろされたカリーナの運命は!?※この作品は「ラブコフレvol.56」に収録されています。重複購入にご注意ください。