あらすじ

賭けレースに敗れた一馬は、罰(ペナルティー)としてランナーの命である足をつぶされることになってしまった!京香の必死の抵抗も虚しく、ハンマーが振りおろされようとした瞬間、なんと、レースの勝者であるヒロシが、生コンクリートの中に身を投じた!一馬の足がつぶされそうになったその瞬間……勝者・ヒロシの心理にいったい何が起こったのか!?
マラソンマン(1)

高木一馬は、負けず嫌いの小学3年生。その父・勝馬は、かつてはマラソンのトップ・ランナーだったが、今は酒とギャンブルの負け犬人生を送っている。そんな2人に、突然、離別の危機がおとずれた。父と子の絆と、過去の栄光をとりもどすため、勝馬は、ついに再起の道を歩みだす!幻のランナー、奇跡のカムバックなるか!?井上正治の情熱のマラソン・ストーリー、スタート!

マラソンマン(2)

立ち上がれ、愛する息子・一馬のために!!復活をめざす勝負の舞台・福岡国際マラソンで、一馬の父・高木勝馬は、ついにトップに立った。しかし、大喜びの一馬が待つ26km給水地点で、思わぬアクシデントが起こってしまう。勝馬がスペシャル・ドリンクを取りそこねて転倒したのだ。コース上にはいつくばる勝馬!優勝はもはや絶望か!?

マラソンマン(3)

校内マラソンがいよいよスタートする。チビの一馬は、スタート前、完全に自信を失っていた……。そんな時、「勝てるかもしれないぞ」と一馬を励ます父・勝馬。大きく出遅れてしまった一馬は、父の言葉を胸に、巻き返しを狙う!勝利を目指し、走り抜け一馬!はたして、一馬は本当に勝利をおさめることができるのか!?

マラソンマン(4)

いよいよ迫った過酷な真夏のレース・北海道マラソン。高木勝馬は、よきライバル、ブルース・ドーンの助言によるトレーニングを重ね、ついには禅の修業で“何か”をつかんだ!一馬は父が強くなったことを信じ、ひたすら勝利を願う。はたして、修行の成果はどう出るのか?ひたすら勝利を願う息子・一馬。若手ランナーに負けるな、勝馬!!

マラソンマン(5)

息子・一馬が参加するサッカー・トーナメント第1回戦。香住台小学校は、一馬と広岡の活躍で、優勝候補の開陽学園を相手に善戦。ついには5対4の1点差にまで詰め寄った!全員が一丸となって走り、闘う香住台小学校チームに、開陽学園は反則で必死の逃げ切りをはかる!どこまでも球(ボール)にくらいついて走れ!追いつけるか?一馬、そして香住台小イレブン!

マラソンマン(6)

東京国際マラソンで、見事優勝を果たした高木勝馬。休む間もなく、世界選手権に向けて、息子・一馬と二人三脚が始まった。そんな時、ロッテルダム・マラソンが行われ、よきライバルであるブルース・ドーンが無名の若手ランナーに敗れる、というニュースが入ってきた……。弱冠20歳の強敵現れる!?マラソン・ランナーとして奇跡の復活を果たした勝馬の行く手に新たな敵が立ちはだかるのか!?

マラソンマン(7)

7000人の市民ランナーが参加して行われた奥多摩マラソン。スタート直後、トップに躍り出たのは、なんと一馬だった!水泳日本一の意地をかけて独走を続ける一馬。しかし、20km地点で突然、足が痙攣し、走れなくなってしまった……。父・勝馬の血を受け継ぎ、マラソンに挑戦した一馬。鍛えぬいた身体にいったい何が起こったのか!?

マラソンマン(8)

一馬は、競走部の先輩で大学長距離界ナンバーワン・ランナーである阿川泰から、「おまえを箱根駅伝のスターにしてやる!!」と宣言された。そして深夜、誘拐さながら車で山奥に連れ出される。一馬の走りの弱点とは……!?そして、一馬の弱点を克服するために、阿川が始めた特訓とは何か!?ついに、2人だけの危険な合宿が始まった!!

マラソンマン(9)

マモ軍団のエース、ロジェ・ミルバが出場するというトライアスロン大会。競走部の先輩・阿川に誘われた一馬も、苦手の自転車(バイク)を克服し、満を持して西伊豆の会場へと向かう。途中、一馬の乗った車が自転車(ロードレーサー)に追い越された。なんと、それはレースを目前としたミルバだった!謎のランナー、ミルバ登場!まさに鉄人(アイアン・マン)にふさわしい第1回西伊豆トライアスロン大会の行方は!?

マラソンマン(10)

タイム・トライアルにAグループ入りの望みを繋いでいた一馬。しかし、待っていたのは予想外の事態だった。「トライアルは中止、全日本大学駅伝は辞退!」という競走部の強引な決定に、怒った阿川は勝負を投げてしまう……。何としても夢の駅伝に出場しようとランナーを集める一馬だが……!?全日本大学駅伝、出場なるか!?そして一馬の前に現れた驚異のランナーとは!?

マラソンマン(11)

皆がそれぞれの思いを抱え、全日本大学駅伝スタートの号砲を待っていた。一馬を思う真樹、桂木を慕う幼い一馬、選手を気づかうコーチ、そして、阿川を信じて待ち続けるミキ。一馬も、かつての父のライバル、ブルース・ドーンとの再会、さらには新たなライバル・岩田との出会いを経て、気合十分だった。いよいよ号砲が鳴る!しかし、思わぬアクシデントが、襲いかかる……!?

マラソンマン(12)

全日本大学駅伝で筑摩大学は善戦、好順位で7区の一馬にタスキが届きつつあった。だが、初めての大舞台のプレッシャーから、一馬の足は震えが止まらなくなってしまう……。桂木から「想いを込めたタスキを阿川に渡せ!」と助言された一馬だが、はたして走りきれるのか!?緊張のビッグ・ステージ、プレッシャーを押しのけ、負けるな一馬!

マラソンマン(13)

箱根駅伝代表入りを目指して、競走部Dグループの仲間たちとトレーニングに励む日々の一馬。だが最近、コーチの様子がどうもおかしい。ウワサでは、幼い女の子を連れて歩いていた、ということ。さらには、女の子ものの靴下を落としてしまったことから、疑いはさらに深まっていく……。信頼していたコーチが少女誘拐!?謎は深まるばかり……とうとう、コーチの尾行が始まったのだが!?

マラソンマン(14)

賭けレースに敗れた一馬は、罰(ペナルティー)としてランナーの命である足をつぶされることになってしまった!京香の必死の抵抗も虚しく、ハンマーが振りおろされようとした瞬間、なんと、レースの勝者であるヒロシが、生コンクリートの中に身を投じた!一馬の足がつぶされそうになったその瞬間……勝者・ヒロシの心理にいったい何が起こったのか!?

マラソンマン(15)

1年生ながら世紀の晴れ舞台・箱根駅伝の最終走者(アンカー)となった一馬。本番レースは目前に迫ったが、大役のプレッシャーからか、焦りが出始め、次第に仲間からも孤立していってしまう……。そんな一馬を気遣う先輩・阿川と桂木は、それぞれ、一馬のためにひと肌脱ぐことに。箱根駅伝目前、一馬が危機一髪のピンチ!?再び信頼を回復し、本来の実力を発揮できるのか!?

マラソンマン(16)

箱根駅伝1日目の往路、トップでゴールしたのは一馬率いる筑摩大学ではなく、W大学だった……。筑摩大学は5位と苦戦したが、一馬たちランナーは、逆転優勝を誓い合う。翌日、注目の復路、W大学の最終走者(アンカー)は、主将・大泉を負かした男・成瀬。ヒロシを傷つけたこの強敵に、一馬は勝てるのか!?異例の1年アンカー対決となった箱根駅伝、ついにクライマックス!友情のためにも、一馬は絶対負けられない!

マラソンマン(17)

走ることで大切な人を失った一馬と、信頼していた仲間に裏切られた阿川。共にランナーとして絶望した二人が、北海道で奇しくも再会を果たし、しかも同じ牧場で働くことになった。一馬と出会い、走る気力を取り戻した阿川に対して、未だに立ち直れない一馬……。復活にかける一馬と阿川――二人のランナーが、北海道で対面する!

マラソンマン(18)

復活をかけ、北海道マラソンへの出場を決意した一馬は、牧場を手伝いながらもトレーニングに余念がない。そんな折、先輩・阿川は、一馬を連れて、同じ北海道の地で獣医として働く桂木を訪ねることに。一馬と桂木の再会によって、阿川さえ知らなかった一馬が失踪した、空白の過去が明らかになっていく!

マラソンマン(19)

駅伝界のエース・良知、そして無敵の皇帝・マモが参加した北海道マラソン。過酷なコンディションから、有力選手が次々と脱落する中、レースは精確なペースを刻むマモと、それを必死に追撃する一馬との一騎打ち勝負となった!ついに決着の瞬間、勝利の月桂樹は誰の頭上に!?亡き父の闘志を受け継いだ一馬、奇跡の勝利なるか!?感動のマラソン巨編、堂々の最終巻。