あらすじ

次々と泥棒を重ねる七色(なないろ)いんこを捕まえるため、千里万里子(せんり・まりこ)刑事は遮二無二追いつづけていた。しかし、盗みの決定的証拠はつかめず、焦りは募るばかり……。あろうことか、いんこに対する愛情は高まるいっぽうだった。泥棒と刑事のゆるされない恋は、はたして叶うのだろうか? <収録作品>青い鳥/南総里見八犬伝/オンディーヌ/12人の怒れる男/悪魔の弟子/棒になった男/タルチュフ/ピグマリオン/靭猿/森は生きている/セールスマンの死/三文オペラ/王女メディア/犀/R・U・R <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT343~345『七色いんこ』第3~5巻収録 <初出掲載>週刊少年チャンピオン 1981年3月20日号~1982年6月4日号 連載
七色いんこ 【手塚治虫文庫全集】(1)

七色(なないろ)いんこは、どんな役をもこなす天才役者。しかも、突然の代役でも完璧にこなし、舞台の出演料はいっさい取らないのだ。そこには、劇場にやってくる金持ちから金品を盗みとるという裏の目的があった――。古今東西の演劇をモチーフにした、軽妙洒脱な連作犯罪活劇! <収録作品>ハムレット/どん底/人形の家/修禅寺物語/ガラスの動物園/検察官/電話/ゴドーを待ちながら/アルト=ハイデルベルク/誤解/ヴァージニア・ウルフなんかこわくない/ピーター・パン/幕間/化石の森/じゃじゃ馬ならし/彦市ばなし/シラノ・ド・ベルジュラック <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT341~343『七色いんこ』第1~3巻収録 <初出掲載>週刊少年チャンピオン 1981年3月20日号~1982年6月4日号 連載

七色いんこ 【手塚治虫文庫全集】(2)

次々と泥棒を重ねる七色(なないろ)いんこを捕まえるため、千里万里子(せんり・まりこ)刑事は遮二無二追いつづけていた。しかし、盗みの決定的証拠はつかめず、焦りは募るばかり……。あろうことか、いんこに対する愛情は高まるいっぽうだった。泥棒と刑事のゆるされない恋は、はたして叶うのだろうか? <収録作品>青い鳥/南総里見八犬伝/オンディーヌ/12人の怒れる男/悪魔の弟子/棒になった男/タルチュフ/ピグマリオン/靭猿/森は生きている/セールスマンの死/三文オペラ/王女メディア/犀/R・U・R <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT343~345『七色いんこ』第3~5巻収録 <初出掲載>週刊少年チャンピオン 1981年3月20日号~1982年6月4日号 連載

七色いんこ 【手塚治虫文庫全集】(3)

七色(なないろ)いんこの隠れ家で、千里万里子(せんり・まりこ)刑事はいんこの出生の秘密が綴られた日記を発見する。そこには、いんこが役者泥棒になったいきさつまでが書きしるされていた。いんこが盗みをつづける真の目的とは!? そして、いんこと千里刑事の恋のゆくえは? 堂々たる終幕が待っている!! <収録作品>結婚申込/俺たちは天使じゃない/ベニスの商人/仮名手本忠臣蔵/幕間2/コルネヴィルの鐘/恋わずらいのなおし方/サロメ/欲望という名の電車/作者を探す六人の登場人物/オセロ/十一ぴきのネコ/終幕/タマサブローの大冒険 <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT345~347『七色いんこ』第5~7巻収録 <初出掲載>週刊少年チャンピオン 1981年3月20日号~1982年6月4日号 連載

七色いんこ

裏稼業プロフェッショナル三部作のひとつ

七色いんこ 手塚治虫
酒チャビン
酒チャビン

医者のブラックジャック、タクシードライバーのミッドナイトと並んで舞台役者の七色いんこが活躍する、裏稼業プロ三部作のひとつです!いずれもチャンピオン掲載作品で、こちらはBJ終了後、ドンドラキュラを挟んで1981年〜1982年に連載されたモノです! つくりはブラックジャックなどと似た感じで、一話関係で何かしかを解決していくヒューマンドラマです。役者が主人公だけあって、毎回のテーマが実際の演劇に準えたものとなっています。 最初はかなり面白く、正直中盤は少しダレてきてパワーなくなってくるのですが、最後の最後のまとめ方が圧巻です。再読で結末がわかっていてもゾワゾワします!!ヅカ先の作品でも、そこまで知名度が高い方ではないと思いますが、もう少し中盤が短くてこのラストだったら名作になってたと思います。 途中からホンネが登場するのですが、これがいまいち最後まで効いてこなかったのが少々残念でした。本人はホンネに苦しめられるも、他人から見るとボロ布に見えるってのはアイデアとしては良かったと思います。 ロボットカーの話も、ここ数年自動運転がメジャーになってきてるので、興味深く読めました。 なお、ピーターパンの回では、手塚先生が描いたドラえもん(ヘタです)も登場するので必見です。