デーモン屈指の戦士の一族・シレーヌ族は、日々巨大な肉食獣との戦いに明け暮れていた。ある日、そんな一族のもとに翼を持たない真っ白な子どもが生まれる。いつの頃からか頭の中に響く声に従って生きてきた少年は、やがてシレーヌ族の戦闘隊長・シーナが認めるほどの一流の戦士として育つ。シーナは、少年の内に宿る力におそろしい力が生まれつつあることを確信し、それを不吉なものと危惧するが、シレーヌ族の女王(マザー)は、「運命(さだめ)を運命として素直に受け入れる」ように告げる。はたしてシレーヌ族を待ち受ける運命とは?