あらすじ

朱華(しゅか)に操られた“使い人”たちが、風使い・水無月流魔(みなづき・りゅうま)に襲い掛かる!付き人・草薙弥生(くさなぎ・やよい)を連れ去っていった“使い人”たちの背後に巌倉辰箕(いわくら・たつみ)の妖力をみた流魔は、巌倉の居場所を必死で探す。手がかりを求め、神主・棒名幽斎(はるな・ゆうさい)のいる氷泉神社に向かった流魔に、再び“使い人”たちが襲い掛かる。その中には、采(さい)に操られた弥生の姿が!!
風使い(1)

風、土、水、火……それらを使い地上の自然の節理を守る者。古来より、邪霊、魔に憑かれたもの、妖魔を封じてきた。研ぎ澄まされた精神力から生じる念により浄化する霊的能力を与えた「風」を用いて物質を切断、破壊――無に帰する者を「風使い」と呼ぶ。風使いとして使命を負った水無月流魔(みなづき・りゅうま)は、付き人・草薙弥生(くさなぎ・やよい)とともに、世にはびこる妖魔を倒していく。壮大なスケールで贈る伝奇アクション。

風使い(2)

水無月流魔(みなづき・りゅうま)の通う高校の教師として赴任してきた巌倉辰箕(いわくら・たつみ)。彼は、400年前に水無月の先祖が滅ぼした、妖術を生業とする「巌倉一族」の最後の生き残りだった!復讐に燃える大妖術師・巌倉が、父の付き人をしていた流魔の母を殺したことを知った彼は、命をかけて巌倉一族との闘いへと挑む!!

風使い(3)

復讐に燃える大妖術師・巌倉辰箕(いわくら・たつみ)は、水無月一族を滅ぼすために動き始めた。巌倉の使い人・斗夜(とうや)は、一角鬼となって水無月流魔(みなづき・りゅうま)に襲い掛かる!激闘の末、斗夜を破った流魔だが、巌倉の圧倒的な強さの前に倒れてしまう。しかし、“延命の儀”で400年間生き続けている巌倉の身体に限界が。命拾いした流魔だが、次に巌倉と出会うときには死を覚悟せねばならない――!?迫力の伝奇アクション!!

風使い(4)

大妖術使い、巌倉辰箕(いわくら・たつみ)の復活を企む斗夜(とうや)は、66人の生贄の精気と1ヵ月以上の期間をかけて“延命の儀”を行う。見事復活した巌倉は、手始めに水使い・諏訪良和(すわ・よしかず)の屋敷を襲った!!火使い・神宮寺重吾(じんぐうじ・じゅうご)と水使い・諏訪とともに、斗夜に挑む風使い・水無月流魔(みなづき・りゅうま)。壮絶な闘いが幕を開ける!!

風使い(5)

“延命の儀”で復活した大妖術使い、巌倉辰箕(いわくら・たつみ)は、さっそく“開封の儀”で朱華(しゅか)と水鬼(すいき)の封印を解き魔物を復活させた。打倒巌倉に燃える風使い・水無月流魔(みなづき・りゅうま)は、一人で敵地に乗り込もうとするが、付き人・草薙弥生(くさなぎ・やよい)の独断で、土・水・火の使い人たちも結集した!さっそく巌倉の張り巡らせた強力な結界が、使い人たちに襲い掛かる!

風使い(6)

斗夜(とうや)との死闘の末、巌倉辰箕(いわくら・たつみ)のもとへたどり着いた水無月流魔(みなづき・りゅうま)!400年にわたる巌倉一族と水無月一族の因縁の戦いに決着をつけるときが来た。戦いの中で右腕を失った流魔。これまでかと思われたとき、流魔の父・伝説の風使い・水無月幻那(みなづき・げんな)が現れた!巌倉との勝負の行方は――!?

風使い(7)

水無月流魔(みなづき・りゅうま)を倒すため、巌倉辰箕(いわくら・たつみ)が次に送り込んだのは、強大な魔力を持つなぞの女・沙羅(さら)。巌倉の呪縛から彼女を救い、妖力を封じた流魔は、なぜか彼女を水無月の実家に連れていく。そして流魔は、右腕を再生させてくれるという傀儡師(くぐつし)・長門一成(ながと・かずなり)を尋ね、高山へと向かった。

風使い(8)

大妖術師・巌倉辰箕(いわくら・たつみ)の魂の一部から造られた使い魔・采(さい)は、朱華(しゅか)を復活させた。水無月流魔(みなづき・りゅうま)を倒すための強い“守護者”を作り上げることが、采に与えられた使命。朱華の妖力を最大限にアップさせた采は、各“使い人”たちを操るため、狩りを始める。水使い・諏訪良和(すわ・よしかず)も朱華によって連れ去られてしまった!

風使い(9)

朱華(しゅか)に操られた“使い人”たちが、風使い・水無月流魔(みなづき・りゅうま)に襲い掛かる!付き人・草薙弥生(くさなぎ・やよい)を連れ去っていった“使い人”たちの背後に巌倉辰箕(いわくら・たつみ)の妖力をみた流魔は、巌倉の居場所を必死で探す。手がかりを求め、神主・棒名幽斎(はるな・ゆうさい)のいる氷泉神社に向かった流魔に、再び“使い人”たちが襲い掛かる。その中には、采(さい)に操られた弥生の姿が!!

風使い(10)

沙羅(さら)の力によって、異界の門が開かれた!水無月流魔(みなづき・りゅうま)は、火使い・神宮寺重吾(じんぐうじ・じゅうご)、土使い・藤瀬真奈(ふじせ・まな)とともに大妖術師・巌倉辰箕(いわくら・たつみ)のもとへと急ぐ。朱華(しゅか)と操られた“使い人”がさっそく彼らに襲い掛かり、彼らはバラバラに。使い人同士の死闘の中、流魔は“破邪の剣”を手に一人、巌倉に迫る!行く手を阻むのは朱華(しゅか)、そして采(さい)!!

風使い(11)

朱華(しゅか)と采(さい)を破った水無月流魔(みなづき・りゅうま)。残るは巌倉辰箕(いわくら・たつみ)のみ!!長きに渡る因縁の対決に決着をつけ、付き人・草薙弥生(くさなぎ・やよい)を救い出す!!決死の覚悟で挑んだ流魔であったが、巌倉の圧倒的妖力に倒されてしまう。これまでかと思ったとき、大いなる力が流魔と弥生を包む――。

風使い(12)

鷲見(すみ)の神社に封印されていた織田信長の魂が、なにものかの手で解き放たれた!この世によみがえるため、取り憑く身体を探していた信長は、少年・海津光燠(かいづ・みつおき)に目をつけた。伝説の水使い・海津総一郎(かいづそういちろう)の孫である光燠の水使いの能力と、夜久野巌倉流(やくのいわくらりゅう)妖術のふたつを併せ持った信長は、再びこの世で天下取りを企む!!

風使い(13)

風使い・水無月流魔(みなづき・りゅうま)は、妖術師・鷲見晃泰秀(すみこうの・やすひで)とともに、海津光燠(かいづ・みつおき)=織田信長のしもべとなった“使い人”たちに出会う。「病んでしまったこの世を再生させる!」と意気込む使い人たちに嫌悪感をあらわにする流魔。一方、伝説の水使い・海津総一郎(かいづ・そういちろう)は、海津一族の名誉をかけて、孫・光燠信長に挑むがあえなく命を落としてしまう。信長の勢力は増すばかりだ!!

風使い(14)

海津光燠(かいづ・みつおき)に取り憑いた織田信長の魂は、魔樹・魔羅夷緋(まらいひ)を使い、再び巌倉辰箕(いわくら・たつみ)を再生させた!そして光燠信長に賛同し、妹・鈴音(すずね)を連れ去った“使い人”たちと対決する水無月流魔(みなづき・りゅうま)。相手の中には、火使い・神宮寺重吾(じんぐうじじゅうご)の姿が!二人の戦いの中、光燠信長が現れた!!400年の時を越えた因縁の対決、ついに最終決戦!!

風使い(15)

光燠信長(みつおき・のぶなが)がついに動きだした!強大な力を“使い人”たちに与えた信長は、都市を火の渦に巻き込んだ。そして氷泉神社に現れたのは、よみがえった巌倉辰箕(いわくら・たつみ)!!再び沙羅(さら)をしもべにしようとするが、水無月流魔(みなづき・りゅうま)を守りたい沙羅は命を懸けた戦いで命を落としてしまう。都心が猛火に包まれ、使い人同士の戦いも激化。しかし流魔はまだ動かない――!?

風使い(16)

一角鬼の身体を借りてよみがえった巌倉辰箕(いわくら・たつみ)と、水無月幻那(みなづき・げんな)がついに対峙!壮絶な戦いの中、まさかの幻那の死!?悲願の水無月一族壊滅を目指して、水無月流魔(みなづき・りゅうま)と鈴音(すずね)に襲い掛かる巌倉の魔力はますます強大になっていた。これ以上、悲しい犠牲を出したくない――。弥生を拒絶し、一人で戦う道を選ぶ流魔。そして、ついに信長が天下取りに動きだす!!

風使い(17)

光燠信長(みつおき・のぶなが)の操る妖魔たちが街を壊滅状態にする中、水無月流魔(みなづき・りゅうま)たちも東京へ。そして、人々に“神”の存在を信じさせるため、自分たちの放った妖魔たちを粉砕する信長と“使い人”たち――。これ以上、大事な人を失いたくない!!狂気の中、流魔の怒りのパワーが東京を一瞬で消失させ、彼自身も瀕死の重傷を負う。襲い掛かる最後の巌倉の攻撃!壮大なスケールで贈る伝奇アクション巨編、ついに完結!!!!