邪悪な気を纏った長船は桃華と琥珀に襲いかかる! 取り憑かれたような長船の刃が振り下ろされ、諦めかけたその時、間一髪で現れた葛によって防がれた。身を挺して鬼を守った桃華に、葛は優しく微笑みながら感謝を告げる――。鬼への恨みや恐怖心から、心に鬼が宿ってしまった長船。その姿を見た葛は、村や仲間、そして桃華を守るため真の姿を解放する……! 「お前の祖母に語ったのは 人が知らない鬼の真実だ」 桃華はその真実を知り、再び自分の気持ちと向き合い、葛に想いを告げる。想い想われる温かさと喜びを知った二人の間に、かつてのような鬼と人との隔たりは無く、ただ満たされながら愛を語り合う――。