あらすじここが端。きさらぎ駅の最果て――。「きさらぎ駅」に迷い込んだ柊渚は少女と共に元凶を探して線路の先を目指す中、太鼓の音と共に顕れた不吉な黒馬と対面する。直視するだけで死を齎す怪馬を退けてきさらぎ駅の最果てにたどり着くと、そこには見覚えのある校舎が聳え立っていた。そして中から悍ましくも探していた者の声が聞こえ――。楽曲の世界観を基にした都市伝説の物語第3巻
主人公の少女・柊渚は、学校では謂れのない虐めを受け、家庭は崩壊しており、 唯一の居場所だったバンドも解散し、今は惰性でSNSに曲を投稿することを微かな心の拠り所としていました。 そんな彼女がある日電車に乗っていると辿り着いたのは、渋谷のように見えて現実とは明らかに異なる場所。 ふと見た駅の看板には「如月駅」の文字。 異変に気づいたある人物とSNS上でやり取りしながらその場を彷徨う渚。 しかし、有名な「きさらぎ駅」とはなにかが違う…。 渚のことを襲おうとする謎の黒い怪異、同じく迷い込んだらしい渚をいじめていた同級生、 そして何故か存在が仄めかされる2ヶ月前に失踪した母親… x0o0x_氏の楽曲群と世界観を共にし、同日発売される小説ともリンクする物語を、 『この愛を終わらせてくれないか』『夜嵐にわらう』などでまるでサウペンスのような歪んだ愛の形を描いてきた筒井いつき氏がコミカライズする、 現代に新たに顕現した都市伝説奇譚です。 1巻まで読了