あらすじ

snsで話題!竜殺しの旅路、待望の1巻! 「もし会えたら死んでもいいと思っていた」 竜が棲む世界の流刑地、陵獄島。斬った相手の記憶が垣間見える首打人の少年・イサギはある日、稀代の名将・タツナミと出会う… 二人の出会いはやがて、イサギの旅立つきっかけとなるがそれは救いか、破滅か。魂を紡ぐ意義をここに問う竜殺しの旅路。
竜送りのイサギ 1巻

snsで話題!竜殺しの旅路、待望の1巻! 「もし会えたら死んでもいいと思っていた」 竜が棲む世界の流刑地、陵獄島。斬った相手の記憶が垣間見える首打人の少年・イサギはある日、稀代の名将・タツナミと出会う… 二人の出会いはやがて、イサギの旅立つきっかけとなるがそれは救いか、破滅か。魂を紡ぐ意義をここに問う竜殺しの旅路。

竜送りのイサギ 2巻

1巻発売即重版の話題作、待望の2巻!! 「いいか分かるように言ってやる! これは“誇り”の話だ!!」 窮地のイサギとチエナミの前に現れたのは大商人・十文字マヒナ。しかし彼女が持ち掛けた取引はイサギに酷な選択を迫るもので――… 交わす言葉、下ろされる刃を前にチエナミの決めた覚悟とは―― 魂を紡ぐ意義をここに問う、竜殺しの旅路。

竜送りのイサギ 3巻

続々重版のうぇぶり話題作!!最新刊!! 「そこに罪があるのならたとえ竜だろうと斬ってみせる。」 斬聖・櫛灘イサギ。試斬人にして、今や凶刃の主・八雲蒼緋。各々が生き抜いてきた地獄、生き様を懸けて、竜の刀を巡る戦いが今、始まる。勝者のみに許される生の続きを手にするのは――… 魂を紡ぎ意義をここに問う竜殺しの旅路。

竜送りのイサギ

人の首を斬り、龍を殺す覇道の英雄譚 #1巻応援

竜送りのイサギ 星野真
兎来栄寿
兎来栄寿

『男子の品格』『ノケモノたちの夜』の星野真さんの新作は、根幹の大きな設定に魅力がある和風ファンタジーです。 この世界には龍がいて、それは多くの人にとっては吉祥の象徴。しかし、流刑島で罪人の首を斬る役目に就く主人公イサギに剣を教え込んだ名将・タツナミだけは違いました。ただひとり龍にまつわる「ある仮説」を立てており、そのために龍を殺すという大罪を為したのです。 龍殺しはいわば多くの人にとって信仰の対象となっている神を殺したも同然です。しかし、その真意をイサギとタツナミの息子のチエナミだけが知ることとなり、その真相の確認とそれが本当であるならば龍を殺さねばならないという大業を為しに向かう物語となっています。 恐らくその目的が人々に知られれば、狂人と罵られるような蛮行に映るでしょう。ほとんど誰にも理解されない、けれどその理解してくれない数多の人々を救うために孤立無縁の戦いに挑んでいく。その、哀しくも気高い構図が堪りません。 また、罪人ならまだしも時には裁かれるほどではない者の首も斬り続けてきたであろうイサギ。彼の背負った闇もこの作品の雰囲気を形作っています。望むと望まざるに関わらず斬った相手の持つ記憶を垣間見ることができるという能力を持つイサギは、逃げられない仕事を通じてさまざまなものを見てきたことでしょう。常人では堪えられないほどの重苦を味わってきたイサギから時折覗かせる闇もまた、この作品のポイントです。その闇があるからこそ、緩急をつけたシーンも際立っています。 何よりも星野真さんの絵が良く、ひとつひとつの表情、ひとつひとつの眼の力がとても魅力的です。イサギがタツナミから授けられた剣の腕前を発揮するシーンを始めとして、アクションシーンの迫力も圧巻です。 辰年に相応しく、今年読みたい作品のひとつです。