時は大正9年――。桜田千代子は自由恋愛に憧れを抱くしがない農民だった。ある日、彼女に市場の子息から結婚の申し込みがくる。家族のために嫁ぐことを決めたが、嫁ぎ相手は奔放な男性で…。嫁ぐ前にせめて街を自由に見たいと1人抜け出す千代子だったが、街で子供に所持金を渡してしまい、帰る術をなくしてしまい途方に暮れる。そんな千代子の前に現れたのは「三石礼太郎」と名乗る男性だった。彼は思い詰める千代子に「自分の幸せを求めて良い」と諭すが…。しかし結婚相手との初夜を迎えるその時、「千代子さんの自由をください」と礼太郎が現れ――。◆収録内容◆「逃げた花嫁、恋をする～大正浪漫婚姻譚～」第1話～第6話+単行本収録の描き下ろし番外編　※本作品は、電子書籍「逃げた花嫁、恋をする～大正浪漫婚姻譚～」1巻～6巻を収録した単行本「逃げた花嫁、恋をする～大正浪漫婚姻譚～」の電子書籍版です。