あらすじ『聖☆おにいさん』中村光氏も激賞!! 「こんなに頼もしいザビエル君がいるなんて…! ちなみに彼は本当に人間なの?」 宣教師ザビエルは群雄割拠の日本へと降り立つ。待ち受けるは数多の戦乱、迫害…暴力に次ぐ暴力。種々の文化摩擦を一身に引き受ける 急先鋒たる彼の拠りどころはただ一つ、磨き上げた己が肉体。通訳者アンジロウを伴った2年余の旅路を記す 戦国異譚、堂々開幕。
ザビエルがめちゃくちゃ強いなんて、そんなバカなと思ったんですが、未開の地へ向かう宣教師が弱いわけなかろうという説明やら、信仰の力の説明やらを読んでいたら、「ほんとうに強かったのかもしれない、実際はここまでじゃなくても」と思い始め、さらに読んでいたら「ザビエルが強くてなにがおかしいんだ!」という気持ちへ変わり。 もっと読んだら、「多少誇張はあっても、ザビエルさんならやってくれていたはず!」という、よくわからないことに陥りかけました。 とにかく、おもしろいんです。 存在がボケ役のザビエルさんも、気づいてしまったが故に苦労してしまうツッコミ役のアンジロウも。 出鼻に織田信長が出てきて、「またノッブ!!」と思ったんですが、杞憂でした。ザビエルさんの存在感は織田信長では衰えません。 さすが、信仰の力! 作者さんの別の読み切りも読んでみたら、やはりどこか吹っ切れていて、おもしろかったです。