あらすじ吸血鬼の末弟と人の子の、忌まわしくも淫らなる愛の物語――。陽のあたる場所で、人間の娘・あさなと共に生きていきたい――。そう思った吸血鬼一族の末弟・朔は、あさなと二人で屋敷からの脱出を狙う。しかし、脱出直前、血を吸わない吸血鬼の唯一の食料である薔薇を、その庭もろとも長男・宵威に焼き払われ、脱出計画は失敗。絶望する朔に、あさなはいつか朔と外の世界で叶えたい「夢」を語る。あさなへの想いが溢れた朔は、永遠の愛の誓いとともに、あさなを抱く――。