あらすじ死ぬまでに一度だけ快楽を知りたい――。女性用風俗……略して“女風”。昼間働く会社に、女風のセラピストを夜の副業としていることがバレかけた悠。ほとぼりが冷めるまで仕事を絞ることになった悠は初めて、70代の女性や障害のある女性のセラピを任されることに。彼女たちの性への思いや覚悟、世間からの目を知った悠は──? 老いも若きも、男も女も、逃れられない性と欲望──。注目を集める“女風”業界の実態を描く物語、クライマックス。
最近、女性用風俗をテーマにした漫画が増えたなと感じていたけど、女性用風俗の店自体がコロナ禍をきっかけに急増したと書いてあり、そんなところにも影響があったことに驚きました。 「こころのナース夜野さん」を好きで読んでいたのもあり、同じ作者の新作として気になり読んでみました。 主人公のセラピスト(女性に直接サービスをするスタッフ)・悠はとても真面目に仕事に向き合っており好感が持てるものの、こういう人ばかりではないんだろうなと、風俗という業界である以上、警戒心は持ってしまいますね。一方で、女風きっかけで生活に様々な影響が出ている女性たちを見ると、コントラストの強い光と闇がある奥深い人間模様が描けるのは風俗業界特有の面白さだなと思います。 サービスをする側にも悩みはつきません。半年も持たないことが多いというセラピストの仕事を3年も続けている悠の今後も気になります。 ちなみに作者がこのテーマで漫画を描こうと思ったきっかけのひとつに渡辺ペコさんの1122があったといい、確かにいたな!と思い出しました。あまり詳しくないですけど、セラピストを重要なキャラに持ってきた1122って先進的な漫画だったのかなと思いました。