あらすじ

無様な彼女を笑いますか、それとも愛しますか。恋の“激痛”を体験したことのあるすべての人へ。誰にも話せない想いが、ここにある。29歳、コンビニバイト。夢も持てない毎日に、好きな人だけが輝いて見えた。たとえ、その人がクズだとわかっても。その恋は、彼女にとってたしかなたしかな光でした。漫画家、ミュージシャン、小説家、TV番組プロデューサーなど各界著名人が熱烈支持! メディアも続々注目する話題作!! ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■【あらすじ】どれだけインターネットで検索しても、うまい生き方なんてわからない。29年間生きてきて、生まれて初めて猛烈に好きになった人からじつは婚約者がいると告げられた。混乱するカイちゃんだが、この恋をどうしても手放すことができない。好きだった絵を描くこともとうの昔にやめてしまって、特にやりがいがあるわけでもないアルバイトを続けるだけの今、この恋だけが、彼女の生きる希望となっていたのだが…。愛されたい、愛れない、その狭間で。今日も悶々と転がり続ける大阪の日々。
恋とか夢とかてんてんてん 1.

マガジンハウスのWebマンガサイト「SHURO」 で連載するや否や話題と共感を呼び、2023年の年間PV数1位を獲得。やるせない日常と片想いの心情を圧倒的解像度で描く、漫画家・世良田波波の初連載作品!切なさに、愚かさに、必死さに、痛いほど心が震える。夢みて上京して10年、さえない毎日をおくるカイちゃん。憧れだった東京が、今は苦しい。そんな彼女が見つけた光。ーー29歳フリーター、人生を変える恋におちた。平常心じゃいられない片想いの「ぜんぶ」が詰まった、初期衝動全開の話題作!!〈この物語は…〉悩まない人生も、痛くない恋も、この世にひとつもない。圧倒的等身大で描かれる、大人になりきれない「私たち」の物語。夢みて上京して10年。29歳フリーターのカイちゃん。生活に追われ、ただ時間だけが過ぎていく。大好きだった絵を描くことも、SNSにUPしたって誰からも「いいね」がもらえないつらさでやめてしまった。そんな中、人生を変える恋におちたカイちゃんは、東京から大阪へ!生まれてはじめての片想いに暴走が止まらないカイちゃんの、転がり続ける恋とか夢の物語。

試し読み
恋とか夢とかてんてんてん 2.

無様な彼女を笑いますか、それとも愛しますか。恋の“激痛”を体験したことのあるすべての人へ。誰にも話せない想いが、ここにある。29歳、コンビニバイト。夢も持てない毎日に、好きな人だけが輝いて見えた。たとえ、その人がクズだとわかっても。その恋は、彼女にとってたしかなたしかな光でした。漫画家、ミュージシャン、小説家、TV番組プロデューサーなど各界著名人が熱烈支持! メディアも続々注目する話題作!! ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■【あらすじ】どれだけインターネットで検索しても、うまい生き方なんてわからない。29年間生きてきて、生まれて初めて猛烈に好きになった人からじつは婚約者がいると告げられた。混乱するカイちゃんだが、この恋をどうしても手放すことができない。好きだった絵を描くこともとうの昔にやめてしまって、特にやりがいがあるわけでもないアルバイトを続けるだけの今、この恋だけが、彼女の生きる希望となっていたのだが…。愛されたい、愛れない、その狭間で。今日も悶々と転がり続ける大阪の日々。

試し読み
恋とか夢とかてんてんてん

こういう″人間″の″物語″を無限に読んでいたい #1巻応援

恋とか夢とかてんてんてん 世良田波波
兎来栄寿
兎来栄寿

何者かになりたくて何者にもなれない人。 報われないと解っている恋をしてしまっている人。 そうした人を優しく刺し穿つ力のある作品です。 貝塚道子29歳、通称カイちゃんは一流企業の食堂で最低賃金で働くフリーター。絵を描くのが好きで、他に取り柄はなかったけれど褒めてくれる人がいたから自分が存在していいと思えたという原体験を持っている女性。そんな彼女が心の支えにしているのが、その企業で働くイケメンの白鷺洸27歳。彼のSNSの裏アカウントを特定すると、 自分と同じ高円寺住まいであることが解り、こっそり遠巻きに眺めていた日々から、あるとき大きく運命が動き出します。 29歳で体験する初めての恋。すべてが行動力に結びついてしまうような無尽蔵のエネルギーが生まれるのも、ほんの少しの関わり合いが生まれただけで世界がまるで別次元のように輝きに満ちるのも、痛いほど解ります。それらを絵で演出したシーンは最高です。 とにもかくにもカイちゃんがあまりにも等身大の主人公で、弱い部分も狡い部分もたくさん見せてくるんですが、それでも愛して応援せずにはいられないんですよね。多くの人はどこかしらカイちゃんと自分が重なるところがあるのではないでしょうか。この絶妙なキャラ造形でもう勝ってると思います。 好きなシーンやエピソードはいろいろとありますが、特に好きなのはカイちゃんの新たな勤め先の同僚である、29歳の千林くん。彼は音楽の道を諦めずにいて、ある種自分と似た境遇にいる人物。そんな彼に対してカイが口にする言葉。それに付随する想いや感情。人間的な、あまりにも人間的な言葉と心で堪りません。 単純な画力の高低では表せない魅力も絵にあって、何よりマンガが上手いってこういうことだろうと思わせてくれます。こんな素敵な作品を描ける方が、どうして初単行本を出すまでに十数年もかかってしまったのか不思議でなりません。 かわいい絵柄ですが、深奥まで響く鋭利さを持った作品です。2月を代表するのはもちろん、2024年一押し作品にも数えていくことになりそうです。 あとがきマンガの中野ローカルな小話もすごく共感できて好きです。失われゆくものでもマンガの中にだったら永遠に残しておけるという感性が素敵です。