あらすじ

「蔵江くん、泣きそうな顔してたよ」表情が認識できない有地さんは、人に言われないと”泣きそうな顔”にも気付けない。それでも、お互いの方法で知っていきたいからーー。誰かと付き合っていくのはいつだって面倒なもの。人前でご飯を食べるのが苦手な男の子と、人の顔が憶えられない女の子が、青春と恋を見つける物語。
青と恋のアトリビュート 1巻【特典イラスト付き】

美大一年生の蔵江は、人前でごはんを食べることが苦手。クラスメイトの有地さんに恋をするが「一緒にごはん食べよう」のひと言が言えない。それでもなんとか近づこうとするが、彼女にはある秘密があって…? できないこともできることも、僕たちがお互いを見つけるためのアトリビュート。形のない僕らの美大青春グラフィティ!!

青と恋のアトリビュート 2巻【特典イラスト付き】

「蔵江くん、泣きそうな顔してたよ」表情が認識できない有地さんは、人に言われないと”泣きそうな顔”にも気付けない。それでも、お互いの方法で知っていきたいからーー。誰かと付き合っていくのはいつだって面倒なもの。人前でご飯を食べるのが苦手な男の子と、人の顔が憶えられない女の子が、青春と恋を見つける物語。

青と恋のアトリビュート 3巻【電子限定特典付き】

人前でご飯が食べられない蔵江くんに、「背中合わせで食べれば大丈夫?」と聞いてくれた有地さん。その約束が果たされる時、ふたりの距離は…。君に見つけて欲しいからタオルをする、君とご飯が食べたいから背中合わせで食べる。君のためは、自分のため。本当の気持ちを見つける最終巻!!

青と恋のアトリビュート

苦労を抱えたふたりが手に入れる青春 #1巻応援

青と恋のアトリビュート えむけい
兎来栄寿
兎来栄寿

「こんな青春ストーリー、なんぼあっても良いですからね!」 と、心の中のミルクボーイが笑顔で拍手喝采でした。 美大を舞台にした青春群像劇ですが、創作面での葛藤などというよりは、各人物感の関係性に大きくウェイトが置かれた物語です。 中心となるのは会食恐怖症の主人公・蔵江。 そして、とある悩みを抱えるヒロイン・有地(ありぢ)さん。 蔵江は想いを寄せる有地に近付こうとしますが、その過程で有地の秘密を知ることになります。 友人はいたものの一緒に食事ができないことで困難を抱えていた蔵江と、ある事情により子供のころから人付き合いが苦手である有地さんの、違うものの似ている部分が重なり合って交わっていく構図がとても良いです。 有地さんは絵に描いたような食いしん坊キャラなのも高感度が高いです。美味しそうにたくさん食べる女子、良いですよね。蔵江が人とご飯を食べるのが苦手であることと対照的ですが、それを克服する一助となっていきそうです。 蔵江に好意を抱きアプローチする佐藤さんや、飄々とした良き友人キャラポジションの山本らサブキャラも立っており、青春を織りなす良き仲間たちとしてそれぞれを愛せます。家族以外にスマホに連絡先が入っていなかった有地さんが、少しずつ周囲の人と強く関わり合っていく姿を見ると心が和みます。 互いに心にわだかまりを抱えながらも、生まれた関係性から光の方へ寄り添い歩んでいくような青春を浴びたい方にお薦めです。