きみはぶどうかんにたてない
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夢という呪い

「夢なし先生の進路指導」も、そうだったのですが、やりたいことや夢を追うこと美化しすぎる昨今に、現実を突きつける作品です。 主人公は25歳でアイドルを目指している女性。 弱冠アイドルとしての旬は過ぎている感は否めないが、それでも過去、地下アイドルだった時の高揚感が忘れられずズルズルと夢を追い続けていまに至る感じ。 そして、さるオーディションで、主人公のアイドルを諦めない姿勢 「どこまでもしがみつく根性」 の点が、プロデューサーの目にひっかかり再デビューを果たす。 が、現実はそんな甘くなく、業界人や財界人とギャラ飲みやら枕営業などを強いられるという展開。 プロデューサーが目をつけた「しがみつく根性」には「何をしてでも」という枕詞が隠されていたってオチ。 まぁ、タイトルからしてそんな予感はしてましたが、それを知った上でもなかなかエグい。 プロデューサーのセリフも、わかった上でやっているんだから鬼畜そのもの(添付参照) また主人公のバイト先に、夢を追う主人公を現実路線で冷ややかな目でみる男子大学生の対比も良い感じです。 1巻の最後がなかなかのヒキなので、続きが気になる。 そして、この枕を強要された事実を武器に文◯砲をもって裁判で闘う元アイドル的な(現代風刺的な)展開になったら、歓喜します。

六文銭
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タイトル
本文
君は武道館に立てない
君は武道館に立てない
多田基生
多田基生
あらすじ
25歳まで芽が出ない地下アイドルを続けてきた成島咲也加は、所属グループが解体し、新生グループの初期メンバーに選ばれた。アイドルになり苦節7年。「ここでなら花咲けるかも!」と一縷の望みを託し再デビューするのだが、彼女が見たのは、ギャラ飲み・枕営業などが横行する地獄のような光景だった。一度踏み出した夢は何歳まで追っていいのか…?大人達は「夢を持て」と言うが、夢の捨て方は誰も教えてくれない。これは少女達の諦めの物語。

Web掲載情報

君は武道館に立てない
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