あらすじ

ドイツで暮らす写真家、塁。同居人であるオスカーの提案で、突然の旅行が決まったある日。とある事件をきっかけに、二人は謎多き少年、エルに出会う。「母親のもとに連れて行ってほしい」と言うエル。最初はまったく取り合わないオスカーだったが、エルの必死な様子に結局連れて行くことに。エルの母親の居場所を突き止めた三人の、当てのない旅路は続いていた。オスカーと塁の出会いの話をきっかけに、初めてのケンカに発展したりと、相変わらず不器用な二人。旅路を振り返り、出会った人々、塁の優しさ、オスカーの言葉に背中を押され、エルはついに母親のもとへ向かう決意を固める――! ドイツを駆けるロードムービーコミック、【目的地】を目指す完結巻!
ネバーエンディング・ウィークエンド(1)【電子限定カラー収録&おまけ付き】

ドイツで暮らす写真家、塁。同居人であるオスカーの提案で、突然の旅行が決まったある日。とある事件をきっかけに、二人は謎多き少年に出会う。「母親のもとに連れて行ってほしい」と言う少年。最初はまったく取り合わないオスカーだったが、少年の必死な様子に結局連れて行くことに。生意気な少年と、怒りっぽいオスカー、そしてお人好しの塁。見事に性格がバラバラの三人だったが、実は塁にも、オスカーにも、誰も知らない暗い過去があった。それぞれ「家族」に傷を抱えた、不器用な男たちを乗せて、一台のトラバントが走り出す――。ドイツを舞台に巻き起こる、切なくひたむきなヒューマンドラマ。

ネバーエンディング・ウィークエンド(2)【電子限定おまけ付き】

ドイツで暮らす写真家、塁。同居人であるオスカーの提案で、突然の旅行が決まったある日。とある事件をきっかけに、二人は謎多き少年、エルに出会う。「母親のもとに連れて行ってほしい」と言うエル。最初はまったく取り合わないオスカーだったが、エルの必死な様子に結局連れて行くことに。行き先での聞き込みを繰り返し、わずかな手がかりを頼りに、次の目的地を決める旅。そこで出会う人々との交流を経て、エルは自分の過去を深く顧みる。「俺は本当に母さんに愛されていたのだろうか」「母さんに会えたら、俺は、俺は――」暗い気持ちが渦を巻き、ある朝、エルは二人の前から忽然と姿を消してしまう――! ドイツを駆けるロードムービーコミック、それぞれの過去が明かされる第2巻!

ネバーエンディング・ウィークエンド(3)【電子限定おまけ付き】

ドイツで暮らす写真家、塁。同居人であるオスカーの提案で、突然の旅行が決まったある日。とある事件をきっかけに、二人は謎多き少年、エルに出会う。「母親のもとに連れて行ってほしい」と言うエル。最初はまったく取り合わないオスカーだったが、エルの必死な様子に結局連れて行くことに。エルの母親の居場所を突き止めた三人の、当てのない旅路は続いていた。オスカーと塁の出会いの話をきっかけに、初めてのケンカに発展したりと、相変わらず不器用な二人。旅路を振り返り、出会った人々、塁の優しさ、オスカーの言葉に背中を押され、エルはついに母親のもとへ向かう決意を固める――! ドイツを駆けるロードムービーコミック、【目的地】を目指す完結巻!

ネバーエンディング・ウィークエンド

ドイツに行った気分で #1巻応援

ネバーエンディング・ウィークエンド 座紀光倫
兎来栄寿
兎来栄寿

『少年の残響』や『ヒーロー探偵ニック』の座紀光倫さんの新作です。 筆者が実際に大人になってから3ヶ月のドイツ留学をし、ハイデルベルクで生活した実体験やドイツ各地への取材によって描かれる、ドイツを舞台にしたロードムービー的な作品です。 24000枚以上のマイセン磁器タイルを張り合わせた長大な壁画「君主の行列」が有名なドレスデン城であったり、ライプツィヒの中央駅やメードラー・パッサージュなど有名な観光名所も数多く描かれていきます。読んでいるだけでも、ドイツ旅行をしている気分になれて楽しい作品です。そして、旅といえばモノだけでなく人との出会い。旅先で出会うからこそ、普段は話さない・話せないことでも語れてしまう不思議。座紀光倫さんは『少年の残響』のときから変わらず少年の描き方が良いなと思います。彼らがこの旅を通してどのように変化していくのか、成長していくのか、目的は果たせるのか。楽しみです。 なお、単行本だとあとがきマンガが8ページもあり、しかもかなり赤裸々で面白く良い内容でしたので、こちらだけでもお薦めしたいです。『少年の残響』が連載終了となってしまっていたのと時を同じくして結婚を前提に人生で生まれて初めてお付き合いをしていた方にフラれてしまったことで失意のどん底に陥ってしまっていたという筆者が、人生を大きく変えることになった海外旅行のお話となっています。 2022年には、来場者7万5千人のアニメイベントも行われたということで、ドイツでもアニメ・マンガが大人気で嬉しいですね。この作品も、ドイツ語に翻訳されて現地の方々にも楽しまれてほしいですね。 余談ですが、私は『聖闘士星矢』や『ジョジョ』や『ARIA』、それとミッフィーちゃんが好きすぎてヨーロッパ旅行に行った際にはギリシャとイタリアとオランダを最優先にしてしまいましたが、ドイツも非常に行きたい国の1つでスケジュールにめぼしいところはピックアップしていました。シェーンブルクの古城ホテルであったり、筆者も旅行に行ったというノイシュヴァンシュタイン城は人生で一度は行きたい場所です。そして、ビールを飲みながら焼きたてのパンやカリーブルストを食べたいです。