あらすじ

小国で慎ましくも幸せに暮らしていたエビータ姫。しかし隣国から急襲を受け、領地を奪われ家族を無残に殺された。生き残ったエビータは娼館に売られ娼婦の[プリシラ]となり領主の第三王子に平伏す日々の中、ついに叛逆の鐘を鳴らす――。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。
【デジタル版限定特典付き】血を這う亡国の王女 1巻

小国で慎ましくも幸せに暮らしていたエビータ姫。しかし隣国から急襲を受け、領地を奪われ家族を無残に殺された。生き残ったエビータは娼館に売られ娼婦の[プリシラ]となり領主の第三王子に平伏す日々の中、ついに叛逆の鐘を鳴らす――。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。

【デジタル版限定特典付き】血を這う亡国の王女 2巻

元王女の娼婦プリシラは娼館街の自治区の崩壊を企てる。長い年月を掛け、武器や情報を集め娼婦たちは一致団結。ついに計画が実行された! しかし計画が外部に漏れてしまい…。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。

【デジタル版限定特典付き】血を這う亡国の王女 3巻

地下の坑道を抜け、山中を進む娼婦たち。負傷したローラを支えつつ後方から進むプリシラのため、亡命国の使者と出航時間の延長を交渉するも決裂。荒れ狂う波動により港への橋には亀裂が…。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

血を這う亡国の王女

屍山血河の女の闘い #1巻応援

血を這う亡国の王女 我妻幸
兎来栄寿
兎来栄寿

表紙や巻頭カラーの目を奪われるような美麗さ。 美しいだけではなく迫力溢れる緻密な絵によって紡がれる、厳酷で慈悲のない物語。 1話目を読んだ瞬間、これは凄まじい新作が登場したなと感じました。 中世の西洋的世界観の架空の諸国を舞台に、亡国の姫に襲い掛かる過酷な運命。国も家族も奪われて姫から家畜同然の存在へと堕とされた主人公が、娼婦として成り上がりある「作戦」を実現するための闘いの様子が描かれて行きます。 実際に歴史上で多々起こって来た戦勝国による略奪や陵辱行為。蓋されがちな側面を、ここまで良い意味で悪辣かつ美麗に描く作品は寡少です。 読んでいて息が詰まるような苦しさがある一方で、暗黒の中から生まれる背徳的なカタルシスも存在します。残酷な運命や世界と対峙する、鬼気迫る表情がそれをアクセラレートしており秀逸で必見です。 エログロが苦手な方にはお薦めしませんが、『狼の口 ヴォルフスムント』や『ブラッドハーレーの馬車』的な作品を好む方には非常にうってつけの物語です。 我妻幸さん、四季賞の「360°の思い出」の後はマンガよりイラストの方面でプロとして活躍されていたようですが、とてつもない画力である上に前作からの振り幅を考えると引き出しも多そうで、さまざまな物を生み出してくださりそうな期待が募ります。