あらすじ街の喧騒のなかにひっそりと佇むメイドリフレ「彗星蟲」。ここはご主人様もお嬢様もいつでも帰れる場所。疲れた心に穏やかに、優しく寄り添ってくれる“メイド”がいる場所。そこで新人メイドのペロは初めてのお客様を迎えようとしていた。深い傷を抱えた彼を、ひと時でも癒してあげたいとペロは必死になり――。
メイドリフレというとあまり馴染みのない場所であるだけでなく漫画の題材としても「そんなのまともな面白い話になるの!?」と意外すぎたというのが本音でしたが、蓋を開けてみれば、いままで食べたことのない新鮮な食感のあとに優しくて深い味わいが心を熱くさせてくれます。「四季賞」ブランドに偽りなし。アフタヌーン最強。 未熟で一生懸命で表情豊かでよく喋る、新人メイドの「ペロ」を眺める客の視点から始まり、ペロからみた客、ペロのモノローグなどを巧みに切り替えながら、限られた制限時間のなかで少しずつ心を通わせていきます。絵やセリフの表現豊かさ故か、さまざまな行間やバックグラウンドへの想像が掻き立てられます。とくに、これほどひたむきでピュアな少女が一体どのような経緯で薄暗い雑居ビルでミニスカメイド衣装に見を包み働くことになったのか。個性的な同量たちの素顔は。興味がつきません。