あらすじここは深夜営業のメイドリフレ「彗星蟲」。新人メイドのペロこと小乾萌々は、初めてのご主人様である求晴のことが気がかりだった。ハロウィーンの夜に遭遇した彼を自宅まで送って寄り添ったことで、教育係の十夜から「店外」行為を叱責される。抜き打ちテストを突破しなければ即クビという条件を突きつけられ、スキルアップに励むペロ。そんな折、先輩メイドのストーカー被害が持ち上がり「彗星蟲」は暗雲に包まれつつあった。
メイドリフレというとあまり馴染みのない場所であるだけでなく漫画の題材としても「そんなのまともな面白い話になるの!?」と意外すぎたというのが本音でしたが、蓋を開けてみれば、いままで食べたことのない新鮮な食感のあとに優しくて深い味わいが心を熱くさせてくれます。「四季賞」ブランドに偽りなし。アフタヌーン最強。 未熟で一生懸命で表情豊かでよく喋る、新人メイドの「ペロ」を眺める客の視点から始まり、ペロからみた客、ペロのモノローグなどを巧みに切り替えながら、限られた制限時間のなかで少しずつ心を通わせていきます。絵やセリフの表現豊かさ故か、さまざまな行間やバックグラウンドへの想像が掻き立てられます。とくに、これほどひたむきでピュアな少女が一体どのような経緯で薄暗い雑居ビルでミニスカメイド衣装に見を包み働くことになったのか。個性的な同量たちの素顔は。興味がつきません。