あらすじ

ヘルメットを被った怪力女子高生と一風変わったクラスメイトたちの、普通じゃないけど普通のスクールライフ。だったはずなのに… 喜劇の“外側”に巧妙に隠蔽されてきた黙示録的世界は、誰も気付かぬほどゆるやかに日々を侵食していく。槍、放場(はなちば)、大人たちの“仕事”。巨大すぎる力をめぐる穏やかな悪意の正体は… 連載8年に渡る一大叙事詩、あまりに衝撃的な最終巻!
スペシャル 1巻

出来事には意味がある。その一挙手一投足。授業中でもヘルメットをかぶり続けることにも。超人的怪力の持ち主・伊賀こもろは時節を問わずにヘルメットをかぶっていた。転校生の葉野は、伊賀の隣の席となるが、明らかに尋常ではない伊賀について誰からも説明も無く、新しい日常生活になじんでいくのであった。ワケあり彼女とひとクセあるクラスメイトの普通じゃないのが普通の日常コメディ。(このマンガは優しさ100%で出来ています。)

スペシャル 2巻

いつなんどきもヘルメットをかぶり続けている女子高生・伊賀は怪力の持ち主で語彙に乏しい。そんな彼女がすごす高校生活、怪力すぎるがゆえの悩みを抱えたり、スルーしたり、恋をしたり… 平方イコルスン高校で巻き起こる青春群像劇、独特なセリフ回しで絶賛開校中!

スペシャル 3巻

「今もこんな漫画があることに幸福を覚える」阿部共実、称賛。平方イコルスンが初めて長編で紡ぎだした世界。そこに生み落とされた青い瑞々しさの正体は、短編で発揮されていた言葉、空気、描写などの鋭い表現能力の更にその奥にある平方イコルスンという人間そのものが濃く現れたのではないかと勝手に感じ、この愛おしい世界に感動している。地方の田舎の高校生たちの日常。転校生・葉野さよは少し歪な世界と少し歪な同級生たちに囲まれ、この小さな世界に少し近づいては離れ、少し離れては近づくを繰り返し淡々と日々を重ねていく。こうして静かに描かれるこの生活には、誰もが送ったあの頃の青春が確かにひそんでいる。知りたい良くしたい、でも聞けない話せない上手くいかない、派手ではないドラマティックではない、誰も知らない小さな痛みと小さな喜びの日々の、自分たちだけの青春が。スペシャルとは何か。そう問いかけられる日常がここにある。―――阿部共実(『潮が舞い子が舞い』『月曜日の友達』) コミュニケーションの連続が《世界》になる。そんな当たり前なことに気づかされるスクールライフ・コメディ。

スペシャル 4巻

ヘルメットを被った怪力女子高生と一風変わったクラスメイトたちの、普通じゃないけど普通のスクールライフ。だったはずなのに… 喜劇の“外側”に巧妙に隠蔽されてきた黙示録的世界は、誰も気付かぬほどゆるやかに日々を侵食していく。槍、放場(はなちば)、大人たちの“仕事”。巨大すぎる力をめぐる穏やかな悪意の正体は… 連載8年に渡る一大叙事詩、あまりに衝撃的な最終巻!