あらすじ雨の降る日は雨宿り。風の強い日はひと休み。お日さまのまぶしい日には胸を張って歩くのです。お腹がいっぱいになったらお昼寝をして、また歩く。ひとり旅でもさびしくない!! ひとりで歩けば、ずっと遠くまでゆけるのです。すれ違う人たちに助けてもらったり、助けたり。今日はどんなことが起きるのかな? 人間が幸せそうな顔をするとホッとして、喜ぶ顔を見るとうれしくなる。そんな心やさしい放浪犬・シバオーの物語。
父も母も知らず一匹で放浪の旅をするシバオーは色んな人や物事に出会います。最初は自分のよく知ってる布浦先生らしいギャグテイストで笑いながら読んでいたのですが、3話目で急にシバオーが車にひかれて血だらけになる姿にショックを受けました。とはいえシバオーは強い犬なので自力で怪我を治して、何事もなかったかのように元気になるのですが。ストーリーに悲喜こもごもがあって、これが大人向けの布浦翼なのか…!という心境になりました。老犬から立ちションの仕方を教わるエピソードはクスッと笑っちゃうけどすごくいい話でした。