あらすじ

日本で捕虜となったイタリア人の尊厳の物語 時は第二次世界大戦下。日本に学者として来日していたイタリア人・マライーニとその家族は、周りの日本人との関係も良好で穏やかな時を過ごしていた。だが、それはある日突然終わりを告げた。日本とイタリアの政情の変化により、彼らはにわかに“敵国人”として、捕虜となる。拒むこともできず送り込まれた収容所での日々。異国の地で降りかかる不条理の中において、彼らが本当に守りたかったものとは――― 時代の大きなうねりに呑み込まれながら、それでも運命に抗おうとした、実在した家族の物語。
ENDO 1巻

日本で捕虜となったイタリア人の尊厳の物語 時は第二次世界大戦下。日本に学者として来日していたイタリア人・マライーニとその家族は、周りの日本人との関係も良好で穏やかな時を過ごしていた。だが、それはある日突然終わりを告げた。日本とイタリアの政情の変化により、彼らはにわかに“敵国人”として、捕虜となる。拒むこともできず送り込まれた収容所での日々。異国の地で降りかかる不条理の中において、彼らが本当に守りたかったものとは――― 時代の大きなうねりに呑み込まれながら、それでも運命に抗おうとした、実在した家族の物語。

ENDO 2巻

戦争が奪うもののすべて。時は第二次大戦期。日本に学者として来日していたイタリア人・マライーニとその家族は、政情の変化から捕虜として愛知県の収容所で過ごすことになる。監視役の警察の強烈な敵意と差別意識は、捕虜たちの健康や人権を削ぎ取っていく……。燻った不満と我慢は、ある出来事をきっかけに爆発して……!? 時代の大きなうねりに呑み込まれながら、それでも運命に抗おうとした、実在のある家族の物語。

ENDO 3巻

その地獄の日々は、神の御業か人の仕業か。戦火はついに本土に及ぶ。祖国・イタリアの降伏と同時に日本の“敵国人”となった主人公一家にさらなる苦難が訪れる。わずかに芽生える人と人の繋がりも「戦争」に圧殺されゆく日々。頭上を飛来する爆撃機から降り注ぐ焼夷弾は、彼らの運命をさらに揺るがして……!? 過酷な日々の中で、人間の尊厳を守り生命の灯を燃やし続けた、実在のある家族の物語。

ENDO 4巻

極東の国、流転する人生。迎え来る運命。名古屋市・天白の捕虜収容所から移送されたイタリア人捕虜のフォスコたち。そこにあったのは、虐げられた苦しい日々を忘れさせるような美しい日本の原風景だった。日本の戦局の悪化に伴い捕虜に対する風向きも少しずつ変わっていくことに戸惑いを覚えながら、物語は遂に「あの日」を迎える。そこで“囚われた異邦人”たちが目にした真実とは……! 流転する時代の真ん中で、全てを諦めずに生き抜いた、実在のある家族の物語。