昭和元年、うぶ声をあげて生まれた子は世の中の動きを見つめ判断出来るようにと「瞳子」と命名された。彼女はすくすくと育っていたが東京大空襲により運命が変わる…
昭和20年日本は敗戦国となり、食べる物がなくみな栄養が足りず生きる気力を無くしていた。そんな中瞳子は崩壊してしまった菱谷百貨店を再建してみせると決意する!
和音の言葉をヒントに進駐軍のパーティーに行くことにした瞳子。アメリカ人、アメリカの文化に触れた瞳子は圧倒されていた。そんな中知り合ったリックに一目惚れされて…
新聞記者になった寿々子はミス銀座コンテストに取材をしに行った。ミス銀座に輝いたのは和音だった!女優になるのを反対する昇吾。しかし和音は女優の道を進み始める…
新之助を見舞いに行ったら瞳子は襲われてしまった。もう昇吾には会えないと苦しむ瞳子。昇吾も寿々子から事実を聞かされ悩む。そんなある日瞳子は妊娠している事に気づき…
昭和23年元日瞳子は母になり1年半の月日が経過していた。瞳子の子・健吾と幸せな日々を送っていた瞳子。しかしある日新之助の母・多鶴子が健吾を勝手に連れ出し騒動が起こる…
瞳子の幼馴染の龍一が刑を終えて出所した。彼を迎えたのは寿々子。痛みを知った者同士として一緒に生きていくことを誓いあう。翌日龍一が世話になっていた関東高山組の親分に挨拶にいくのだが…
昭和25年朝鮮戦争勃発。皮肉にもそれは日本に特需景気をもたらした。昇吾は今まで以上に手広く商売を始め、瞳子の方も忙しくなりお互い顔を合わせる時間もなくなっていたのだが…
瞳子と昇吾は忙しさからすれ違いの生活が続いていた。そんな時芸者の芙美香と出会い昇吾の心の隙間に入り込む。芙美香を隠れ家に住まわせ幸せを味わっていたが…
芙美香は結核に冒されていた。それと同時に妊娠もしていた。死を悟りながら芙美香は昇吾の子を産むことを決意する。瞳子、和音も芙美香の存在に気づくのだが…
和音が思いを寄せていた監督・西沢が仕事仲間の女性と心中を図り亡くなってしまった。西沢の妻と心中相手との家族との争いにも巻き込まれてしまい…。そんな時和音は帝国食販のオーナー金太にプロポーズされて…
龍一と寿々子が引き取った子供達も大きく成長をし恋愛感情を芽生えさせていた。また瞳子と新之助の子・健吾も同様に…。健吾の妹・望恵は健吾の事を慕うあまり女性に嫉妬をしてしまい…
ある日新之助の母・多鶴子が亡くなったと知らせが届き、瞳子は自分の代わりに健吾を嵯峨美家に向かわせる。しかしそこで健吾は自分の出生について聞いてしまい本当に瞳子と昇吾の子なのか疑い始める…
父・昇吾から出生の事全てを教えてもらった健吾は悩み続けていた。そんな時、家庭教師・晶の優しさに触れ惹かれていく健吾。しかし晶の前に元彼の雅也が現れて…
昇吾が乗った旅客機が太平洋上で消息を断ち生死不明になってから6年が経った。今でも彼の生還を信じる瞳子たち。子供達は成長し健吾は社会人になり北斗デパートに入社していたのだが…
北斗デパートの社長の娘・潤子は社長と対立し菱屋に転職した。しかしその行為に激怒した社長・隆源は報復のため健吾を大阪へ転勤させてしまうのだが…
龍一と寿々子に引き取られ育てられた市子は一馬と結婚をした。幸せではあるが満たされない思いと押しつぶされそうな息苦しさに悩んでいた。そんな時寿々子が倒れてしまい…
瞳子の姉で龍一の妻である寿々子が急死してしまう。寿々子を失い記憶も曖昧になり心身ともに衰弱していた龍一は突然行方不明になってしまうのだが…
北斗デパートを辞めた健吾と福田は笹森と河田とリサとの5人で新会社を立ち上げ、オイルショックを見越してトイレットペーパーを買い占めた彼らは大成功を収める。海外の動きを見るために健吾はリサを連れて海外に行くのだが…
健吾は家を出ていた弟・昇平と海外で出会う。昇平は人脈を生かし商品を仕入れて健吾に取引を持ちかけた。しかしその荷を乗せた船が台風により届くかどうかの瀬戸際になってしまい…
望恵からリサの本当の父親が殺人犯として服役中と聞いてリサは衝撃を受ける。それを知った健吾からはなじられ望恵は家を飛び出し事故を起こしてしまうのだが…
リサと健吾はカリフォルニアでリサの本当の父・ウェインと会い話を聞く。その頃、望恵は偶然パリで潤子と出会い、環と近衛とも再会する。望恵と出会ったことにより潤子は決意をする…
胡桃澤家の長女・華子の夫の鈴木前運輸大臣が汚職容疑で家宅捜索された。菱谷も疑われて過労により瞳子は倒れてしまう。健吾は母を助けたいと自らの会社を辞めて菱谷に入ることになるのだが…
菱屋会長代行となった健吾だが重役たちの反発を招くばかりでうまくいかなかった。そんな時リサが妊娠し流産しかけてる事を知るが会社を優先する健吾に望恵は…
リサは病院を抜け出し晶のところにいた。そして望恵は京四郎のところへ。様々な想いが交差し続ける。昭和初期から描いた感動の大作完結編。