あらすじ

アゼニア共和国の大統領官邸にある貴重な芸術品を守るため、革命が起き戦地となってしまっているアゼニア共和国へと向かうこととなったあき姫。もしかしたらそこに父の作品があるかもしれないと希望を持って…。あき姫の物語もこれで完結、最後に迎える結末とは…!?
あき姫(1)

普段は地味で目立たない女子高生・瀬名生あき姫は、ひとたび制服を脱げば銀座に店を構える一流画廊の美人オーナーという、もう「一つの顔」があった。贋作の天才であり、絵画の価値や真贋を見抜く能力に長けた有能な画商として生きる目的は、無名の画家だった亡き父が自分自身を描いてくれた一枚の肖像画を探すことだった……。

あき姫(2)

美術部のスケッチ旅行で紫荘に訪れたあき姫。紫荘は会員の紹介以外では利用することが出来ない場所であり、美術部員はテンションが上がっていた。そんな旅行の中で紫荘の持主である神坂が何者かに殺されてしまった…!?

あき姫(3)

学校ではあき姫であることを隠し通し、名瀬生として静かに学生生活を送っているあき姫であったが、その様子をあゆみは歯がゆい思いで見つめていたが、それも全ては父親の絵を見つけるためであった。そんなある時父親の遺作を持っているという人物が訪ねてきて…。

あき姫(4)

2種間体育の教生としてあき姫の通う高校にやってきた東郷は何かとあき姫に構ってくるため、クラスメイトの視線があき姫に多く向けられるようになってしまい、本来であれば目立ちたくないあき姫は東郷の存在に苦労する。そんなある時東郷からあき姫の正体に気づいたような発言をされ…!?

あき姫(5)

書類を整理しているあき姫達であったが、あき姫の父が芸術家の塚田豪雪に生前貸していたと思われる500万円の借用書が出てくる。そんな時急に雷雨が始まり雷が鳴り響く中あゆみの様子がおかしくなり、何かに取り憑かれたように絵を描き始めたのだった…!?

あき姫(6)

ある時栄から宝探しをしないか誘われるあき姫、というのもスペイン沖でオリアナ号が見つかったとの報告であった。オリアナ号は美術芸術品を多く載せたままでの沈没でその中には「カナンの肖像」という名画も積んであった。そしてあき姫はその絵を一目見ようと栄の提案に乗るのだった…。

あき姫(7)

アンチック屋の主人である邦子からあるお願いをされるあき姫。相談内容というのはイタリアで買った屋敷の中から出てきた絵の鑑定をしてほしいとのことだった。家に戻りその絵を鑑定してみるとダ・ビンチの絵であることが判明し、モリーニ美術館に売ることになったのだが…!?

あき姫(8)

武科美術館からラリアールが盗まれてしまった。その後美術館に犯人から要求の電話がくるようになり、館長は絵を取り戻すため警察共に奮闘するが犯人の尻尾を掴むことが出来ないでいた。そんな時に犯人からの要求で瀬名生忠之の絵と交換してほしいとの要求がきて…。

あき姫(9)

鷹士の心が二人の女性との間で揺れていた。一人はもちろん婚約者であるあき姫であったが、もう一人は鷹士のことを秘書として支えてくれている水樹の存在であった。水樹が懸命に尽くしてくれることに対して鷹士は徐々に彼女に惹かれていってしまい…。

あき姫(10)

資産家である高寺の孫娘と間違われてしまい誘拐犯に攫われてしまったあゆみ。犯人からの要求は高寺の所有するフロッピーディスク1枚であった。高寺にディスクをお願いするあき姫であったが高寺は渡す気配がない。果たしてあゆみは無事犯人から解放されるのか…!?

あき姫(11)

久しぶりに学校に行ったあき姫は転校生の安藤茜に出会う。なんでも茜は中古品の売買を校内で行っていた、それは決してお金儲けのためだけでなく将来自分で会社経営した時のために顧客リストを作成しているのだという。そんな茜がある日、あき姫に相談を持ち掛けてきて…!?

あき姫(12)

あき姫の元に川上麗二郎画伯の絵が見つかったという内容の一本の電話がかかってきた。あき姫は川上麗二郎の大ファンであったため急いで向かうことになり、到着するとそこには通信筒が置いてあった。その筒を開ければ絵が入っているのだが少し訳ありで…。

あき姫(13)

鷹士に連れられロッテンシュタイン城を訪れたあき姫たちであったが、到着早々に畑仕事をされている王妃様に出会い面を食らう。何でもこの国は「自然」と「国民」を第一に考えているため、王宮と国民の間に隔たりを持たない考え方をされている国であったが、1つ問題があって…!?

あき姫(14)

立夏展で最年少の入賞を果たした蒼は今や世間が大注目する有名人へとなっており、学校にも取材が来るなど、学校生活も満足に送ることが出来ないようになるほどだった。そんな中、立夏展の授賞式に参加することになった蒼は同じ受賞者の女性にアプローチをかけられて…!?

あき姫(15)

坪之内先生の家に訪れたあき姫は先生の亡くなった奥さんの話を聞くことになる。先生にとって奥さんは唯一モデルにして描きたいと思ったほどの女性であったのだが、書き上げたその1作は生活が困窮しているときに売ってしまったという。そんな話の途中に先生がまさかの倒れてしまい…!?

あき姫(16)

あき姫たちは俵一風先生から昔に習作として描いた1枚の贋作を探してほしいというお願いを受け、贋作が集まる競売に参加することになったあき姫たち。そこでは名作と呼ばれる美術品の贋作の売買が盛況に行われていた。そんな中、目当ての絵が見つかったのだが…!?

あき姫(17)

成田に到着したあき姫は、到着の連絡をあゆみとしていた、するとあゆみからあき姫が求め続けている父の絵が見つかったとの報告を受ける。急いであき姫は帰宅するとその絵は京都の骨董品にあることが分かり、今回こそは本物ではないかという期待を込めて京都へ向かうこととなった…。

あき姫(18)

アゼニア共和国の大統領官邸にある貴重な芸術品を守るため、革命が起き戦地となってしまっているアゼニア共和国へと向かうこととなったあき姫。もしかしたらそこに父の作品があるかもしれないと希望を持って…。あき姫の物語もこれで完結、最後に迎える結末とは…!?