あらすじゾンビがいる事が日常となった日本――。過労死でゾンビになった砥山くんは、夜中に街を散歩して時間を潰そうとして…。下校中に攫われゾンビになってしまった女子高生・杏野春実は、恋人との日々と犯人捜しの両立を目指し…。さらに、女流漫画家は原稿の〆切を間に合わせたい欲望からゾンビ化を目論み…!? ゾンビになった人達の人間くさい健気な生活オムニバス第2巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
死んでも稀にゾンビ化するウィルスが流行っている(しかも増加傾向)の世界。 ゾンビになってもおくすりの力で腐敗は抑えることができるので、まあ普通に生活できるというゾンビ化。 ゾンビになった場合の大きな悩みは、眠らなくて良いので夜が長いこと(故にサブスク動画必須)。 ほのぼの日常に見えて、理解できるけどぶっ飛んでいる設定のせいで、ほのぼの日常もぶっ飛んでいる。 「あなたとっくに死んでますね」と、さらっと診断するお医者さん。 死んだことを本人の目の前で悲しむ同僚。 ゾンビ向け雑誌の「ちょい腐らせるのが流行り」にも笑ってしまった。流行りがすたれたらどうするの?切除するの? ゾンビがお花でかわいらしく彩られているのも微笑ましい。 個々の設定は理解できるのに、なぜか個々のキャラクターのケーススタディはよくわからない展開に進んでいく。 さすが金田一蓮十郎先生。 『ジャングルはいつもハレのちグゥ』の理不尽な笑いが好きだったことを思い出す。 個人的には、浮気する旦那を殺した御夫婦の展開が気になる。