この愛は、哀しき純情なのか!?恐るべきストーカーなのか!?アネットは思った。”もし、あたしが氷姫だったらどんなに嬉しいかしら”と。氷姫とは、死のキッスで雪山の遭難者を奪っていく言い伝えの魔物である。アネットが切なく奪いたいのは、その雪山で奇跡的に助かったルーディだった。幼い頃、山の死体捜索隊である父親が連れ帰ったときから彼だけを愛している。しかし、それをルーディに告白することは出来ずにいた。アネットは気が強くひねくれ者ゆえ、村中の女の子たちの人気者のルーディに素直になりきれないのだ。そんなある日、ルーディはアネットに手紙を渡す。『心から愛している』と始まったそれはラブレターだったが・・!