ドラフト8位で超弱小球団「カーボンズ」に入団した高卒捕手の黒金八郎。彼は入団会見の席で目標を問われた彼は「1年目で優勝してMVPを獲る」と宣言。周りを騒然とさせた!それこそが八郎が想いをよせる幼馴染、土門鈴から出された「結婚の条件」だったのだ。野球賭博問題の影響により、最悪のチーム状況であったカーボンズであったが、紫谷と八郎の高卒バッテリーのノーヒットノーランの活躍から、徐々に調子が上向きになっていく。しかし、八郎自身はというと、自身の打撃成績に苦心し、もがいていた…。そんな中、交流戦で昨季、イ・リーグにて、ベスト9にも選ばれた 外国人捕手のロペス率いる、アニマルズと対戦する…!!
ドラフト8位かつ最弱チームに入団した主人公八郎。 さして注目されているわけでもなく、同年代よりも秀でたものもないのに、記者会見では、なんと今年度のMVPをとると豪語する。 その意図は、高校生でありながら起業して社長をやっている幼馴染と結婚するため。 その目的達成のために、周囲を巻き込んで(時に利用して)いく流れ。 この動機が何とも面白い。 スポーツ✖︎インテリ的な漫画かなと思ったが、それに加えてラブコメ的なノリも少しあって個人的に好みの作品。 主人公も、ただの自信家ではなく、きちん現状分析して目的達成のために必要なことを、それこそ手段を選ばずに実行していく様は圧巻。 手段は選ばないが、それでも芯が通ってないことは許さない姿勢もあるので、また格好いいんですよね。 ポジションもキャッチーで、キャッチャーの難しさ、ポジション争いの内情も知れて、これも面白い。 何にせよ目的達成のために愚直に取り組む姿は社会人の端くれとしても学ぶことが多い。 今後が楽しみな、野球漫画です。