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大阪に住む、ごく平凡な主婦・陶子の趣味は陶芸。何故か無性に土にさわりたくなったワケ。それは陶子の死んだ爺ちゃんにあった。陶子の祖父は陶聖と謳われたあの佐藤陶十郎。特に師事していたわけではないのだが、その血が急に騒ぎ出したのだ。そして遺品の銘品を眺めながら「爺ちゃんの美術館を建てる。そのためには爺ちゃんの窯を絶やすわけにはいかんのや!」と決心する。しかし陶芸のトの字も知らないずぶの素人が、いきなり名人のごとく上手く作れるわけもなく、日々、土と格闘の日々を送っていた。そんなひたむきな陶子の姿勢にちらほら協力者も現れ始め…。篠原とおる先生がお贈りする、神秘的で謎の多い陶芸の世界で奔走する陶子のハートフル・陶芸コメディ、第1巻(全5巻)!!
陶子は落ち込んでいた。菊練りはOK。ヒモ作りも完璧。でも大きい型の作陶に入ると……必ずぐにゃりと崩れてしまうのだ。一体何で!? 祖父の陶聖・陶十郎の陶房で心を静める陶子は、ふとそこで気になる道具を発見する。これは羽子板と羽根!? その日はそのまま帰宅するが、TVを観てびっくり。唐津独特の技法「たたき」であの羽子板と羽根が使われていた。これだ!! そして祭りの日。祖父の墓参りをする陶子は、祖父の墓が荒らされているのを発見する……しかも骨壷が、ない!! なぜ骨壷を!? 犯人は一体!? 篠原とおる先生がお贈りする、神秘的で謎の多い陶芸の世界で奔走する陶子のハートフル・陶芸コメディ、第2巻(全5巻)!!
行きつけの喫茶店で赤絵の磁器の価値について学んだ陶子。その価格は100万円!! 献上伊万里ともなれば、値段もつけられないらしい。その帰り道、子犬の飼い主を探している屋敷があった。かわいい子犬とたわむれ、ふと庭先を覗いて見ると……エサ鉢に使っているのは……なんとあの赤絵の角鉢!? 持ち主はこの価値がわかってない! 欲しい!! そう考えた陶子はどうにか赤絵の鉢を頂戴すべく、あれこれ画策を始める。子犬を飼うためにベランダに犬小屋も作り準備万端。相手はシロウトだ。いざ例の屋敷へ意気揚々と向かったのだが……!? 篠原とおる先生がお贈りする、神秘的で謎の多い陶芸の世界で奔走する陶子のハートフル・陶芸コメディ、第3巻(全5巻)!!
祖父の弟子だった上田が個展を開くことになった。上田は「1点だけ出展しないか?」と陶子に持ちかける。寝る間も惜しんで作り上げた花瓶。焼き上がりも上々。上田からは陶聖譲りの才能が出てきたのでは? などと持ち上げられテンションが上がる陶子。無事に個展の日を迎えることができた。すると自分の花瓶を手に取り物色する男が……まさかのご購入!! ただ初めて売った自分の花瓶が、どんな場所でどんな花を生けてもらっているのか、実際この目で見たくなってしまった。数日後、陶子は購入した男のもとを訪れたが……。篠原とおる先生がお贈りする、神秘的で謎の多い陶芸の世界で奔走する陶子のハートフル・陶芸コメディ、第4巻(全5巻)!!
上田に誘われ日本六古窯のひとつ、常滑への旅行へとやって来た陶子。常滑焼は九百年以上の歴史を持ち、六古窯でも最古の土地で、朱泥の焼物で有名だ。やきもの散歩道を堪能し、とある事件もあり、一日陶芸教室で腕試しでもしようとなった。常滑と言えば朱泥の急須。陶子たちは急須作りにチャレンジするが…。一方、陶子の実家では跡取りもいないこともあり、陶聖・陶十郎の登窯を売ろうという話が持ち上がっていた。祖父の窯を守り美術館を建てるため奔走してきた陶子には受け入れがたい話。陶子は登窯を守る実力があると家族、とりわけ頑固者の父にアピールするため民芸展入賞をかけて作品作りに没頭する。審査の行方は? そして祖父の登窯を守ることができるのか……!? 篠原とおる先生がお贈りする、神秘的で謎の多い陶芸の世界で奔走する陶子のハートフル・陶芸コメディ、最終巻(全5巻)!!