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怪異、奇譚や人間の負の感情を描かせたら当代一の漫画家・まつざきあけみが描く傑作ホラー。女子高生・古沢の処世術は“おちゃらける事”。不良・原たちに絡まれても、おどけて許してもらえる。だが、クラスのリーダー格で威張ってばかりいる百合や、差別がヒドイ太田先生など、許せない人物がまわりに多くいて、ストレスはたまる一方だった。そんな折、神無山に登った古沢はそこで、不思議な虫を見つける。顔が実在の人物そっくりで、集団生活をしている虫だった。なにか、不思議なものを感じた古沢は、一匹の虫の前足を折った。そして翌日、登校すると、虫と同じ顔をしている人間の腕が折れていたのだ。虫と人との相関関係を知った古沢は、今までの復讐をしようと決意する。だが、「人を呪わば穴二つ」悪いことをする人には必ず天罰が下る。果たして、古沢の運命は…!? 表題作「人虫」を含む全4作品を収録。<目次> ・ペニー・ピンチング 1991年「増刊ASUKA」ミステリーDX春の号(KADOKAWA) ・おろち 1992年 ミステリーDX3月号(KADOKAWA) ・鏡の国の亜梨寿(アリス) 1993年 ミステリーDX1月号(KADOKAWA) ・人虫(ひとむし) 1993年 ミステリーDX4月号(KADOKAWA) 初出:目次に記載。