元・天才スケート少女は“普通”の少女になっていた。そんな彼女の前に「ファンだ」という少年が現れ――
【第5回トーチ漫画賞〈大賞〉受賞作】エアコン組立工場で働く川上綾は、小説家志望。 繰り返される単調な日々の中、月に一度、文芸サークルの集いを楽しみにしている。 しかしある事態をきっかけに、信じていた日常は崩壊する。 「”創作”なんかから卒業するきっかけを 本当はいつも探していたんだ」 逃れられない創作の呪縛、 この苦しみが誰かの喜びに変わる時まで――。
『スクールバック』の小野寺こころが描く衝撃作!! 高校1年生の夏、人生で初めて告白されたはるか。いじめから助けてくれたこともあり、そのまま流れで付き合うことになり…。
スポーツマンガとしてきちんと競技シーンが描かれると同時に、1話の中できちんと内面的な成長が描かれているすごく完成度の高い読切でした!というか、絵柄もコマ割りも少女マンガなのですが、ここぞというシーンでは少年マンガ的な硬質な印象を与える直線的なコマ割りになったり、アオリ・魚眼・集中線・スパッタリングといった迫力のある効果が使われたりと、少女マンガと少年マンガのハイブリッドな作風が私の性癖にドンピシャ…! ▼風に髪がなびく少女マンガっぽいモノローグ(葉月めぐみ『アリアのつづき』) https://i.imgur.com/qr0WTn2.png ▼効果やコマ割りが少年マンガっぽい見開き(葉月めぐみ『アリアのつづき』) https://i.imgur.com/G1mXDJv.png 元々ジュニアでシングルだった選手が10代後半でトライアウトを受けてペアに転向することは多いため、読みながらすごくリアリティを感じました。 最後の制服のまま演技するシーンが青春っぽくてエモくて素敵でした。 ただ気になったのは波瀬がLINE IDを紙に書いて渡したところ。 登場人物にマンガあるあるの「ベタ」な演技をさせただけだとは思いますが……。この作品は非常に説得力のあるリアリティ・レベルの高いマンガだと個人的に思っていたので、急にここだけ作り物めいた嘘っぽい行動をしてて違和感を覚えてしまいました。 この作者マンガが上手すぎるけど何者…?と思ったら、『お嬢様はお嫁様。』の葉月めぐみ先生でした。そりゃ上手い……!(生意気なこと書いて恐縮です) 最近はオクショウ/田中ててて『サギ』など、すでに他社で活躍されている中堅・ベテランの方がジャンプラで読切を発表されていてすごい時代になったなぁと感慨深くなりますね。 久々にジャンプラで連載で読みたいな〜と思った作品。連載化してくれ〜〜!