あらすじ共学化を果たした《元》お嬢様校、私立櫻凛学園 高等部。しかし、入学した男子はただ1人、遠野 幹(とおの・みき)だけだったのです。特待生としてつつましく学園生活を送ろうとする遠野に、告白する女生徒が現れて――?広大な校舎、瀟洒な臨海学校、そして各々の想いが交差する恋愛模様。華やかなるお嬢様たちに囲まれて、遠野くんの学園生活は、平穏無事とはいかないようです。色気をたたえる線画が持ち味の作家・野澤佑季恵のデビュー連載第2巻!
「元・女子校に男子が1人(少数)」という設定自体は監獄学園を始め(例がこれでいいのか?)よくあるテーマですが、こんなふうに真摯に、丁寧に、元・女子校という世界に馴染もうとしているフツーの男の子を描いた作品は初めて読みました。 オタクでも陰キャでもない男の子が、挨拶が「ごきげんよう」の世界で「……あ(お辞儀)」としかできないのはそりゃあそう。でも初等部の生徒に挨拶されたら…というのはすごく説得力のある展開でキュンとしました。 滑らかで繊細な絵で描かれる柔らかい表情が本当に素敵で好きです! 遠野くんのことを応援してます…!