あらすじ

二人で迎える初めての新年。年越し蕎麦を食べて、初詣をして…… 一緒にいられる喜びをかみしめながら、あたたかい年明けを送る。百貨店デートでは、瀧昌からのまさかのプレゼントも―――!? あなたの笑顔のために、したいこと。ぬくもりを分け合う幸せな日々!
波うららかに、めおと日和 1巻

昭和11年、春。20歳のなつ美の元に帝国海軍に勤める瀧昌との縁談が舞い込む――。突然始まった、海軍の旦那さんとの結婚生活。家のことはもちろん男女のことにも(かなり)不慣れな二人の、ピュア度MAXな夫婦生活が始まる!潮風が吹けば、あなたのことを思い出す。戦前日本で暮らす夫婦の、春夏秋冬、つつましくも優しい日々の物語。

波うららかに、めおと日和 2巻

帝国海軍の訓練で、瀧昌が何週間も海に出て行ってしまう日々に寂しさを募らせるなつ美。しかし、離れている間は手紙で普段言えない想いを伝え、たまに上陸したときには上陸先で待ち合わせて新婚旅行気分を味わい、二人らしいペースで関係を深めていく。しかし、会えない期間になつ美が幼馴染の男性と会っていたことを知った瀧昌は嫉妬してしまい…!?穏やかな日々に波乱の予感?じれったくも愛おしい、二人の距離が縮まる第2巻。

波うららかに、めおと日和 3巻

ついに一晩を共にして、おあずけ状態だった「初夜」を達成した瀧昌となつ美。気持ちが通じ合い、いちゃいちゃな翌朝……かと思いきや、逆に照れすぎて今までになくぎこちなくなってしまう二人! 瀧昌がまた訓練で長期間海へ出てしまうまでの間、銭湯へ行ったり、テーラーへ背広を作りに行ったりと、二人の時間を満喫します。ゆっくり一歩ずつ、日々夫婦らしくなっていく第3巻!

波うららかに、めおと日和 4巻

「艦が沈んだの」 花筏(はないかだ)の会で 沈没の話を聞いて以来、瀧昌が心配でたまらないなつ美。一人の夜、思い浮かぶのは 瀧昌とのあたたかい記憶で…。あなたとともに強くありたい。海軍士官の妻として、なつ美は自分の中で覚悟を決める――。

波うららかに、めおと日和 5巻

結婚式を欠席した瀧昌は、改めてなつ美の実家に挨拶へ。そこで、なつ美の母から本人たちも知らない、二人の「運命的な出会い」が明かされる!? のんびりと過ごすのも束の間、瀧昌はなつ美の姉たちや父親からなつ美への想いを試されて――! 家族の絆が深まっていく。一緒に過ごす初めての年の瀬!

波うららかに、めおと日和 6巻

二人で迎える初めての新年。年越し蕎麦を食べて、初詣をして…… 一緒にいられる喜びをかみしめながら、あたたかい年明けを送る。百貨店デートでは、瀧昌からのまさかのプレゼントも―――!? あなたの笑顔のために、したいこと。ぬくもりを分け合う幸せな日々!

波うららかに、めおと日和

「問題ありません」

波うららかに、めおと日和 西香はち
ゆゆゆ
ゆゆゆ

横須賀を舞台にした、戦前ラブコメです。 ロシアとの戦争が終わったあと、中国と戦争をはじめるちょっと前。 そんな時代の昭和11年に海軍で下士官をつとめる瀧昌と見合い結婚をしたなつ美。 冒頭で写真だけの結婚式を上げたから、瀧昌は亡くなっているんじゃと少しだけハラハラした。杞憂だった。 歴史の授業で艦の数を減らせ減らせと世界的に言われていた時代は、海軍的にはとても大変だったようで。 むっつり無愛想、言葉足らずで「問題ありません」を多用する瀧昌と、日常生活以上のことを知らないおっとりとした、でも家をしっかり守るなつ美。 二人の初々しい新婚生活に、読んでいてニコニコしてしまう。 初夜の内容を知らず、周りからは「旦那様に任せたらよい」と言われ…旦那様というか男性側はどうやって知ったんだろうと、ふと疑問がよぎった。 海軍は、新婚さんでも夫が仕事で家にいないこともしばし。期間も行き先も軍事機密。 家で待つ間のなつ美の心の揺れ動き(主に瀧昌に対する心配と惚気)とにハラハラどきどきし、再会した際の二人のやりとりにほんわかしてしまう。 作者さんのpixiv漫画で描かれていたキャラクターが登場しているのもワクワク感が募る。 もちろんファンタジーではないので魔法も異能も出てこない。 さらに、舞台となる時代を考えると暗い未来しか見えないのだけど、今の彼らが素敵すぎでおもわず読み進めてしまう。 語彙力をなくして説明するならば、ぴゅあぴゅあでキュンキュン。読み終えると、とても良き…とジーンとなれる漫画。 ハッピーエンドじゃなきゃやだよと駄々こねたくなるほど、ステキなラブコメ。