たとえ、ぼくらは別れても

たとえ、ぼくらは別れても

日夜仕事に追われどこか虚しい日々を送る金岡優真。そんなある日、新たな同僚がやってきた。それは、初恋相手にして元カレである、高山皇輝。再会したことで優真は思い出す――心の奥底に封じ込めたはずの、最高で最悪だったあの日の思い出を。そんな優真の想いもつゆ知らず、連絡先を聞いてきたり食事に誘ったり、昔と同じように接してくる皇輝。「お前はどうして、そうやって優しい声で俺の名前を呼ぶんだよ」 それはまるで、傾いた天秤のように釣り合わない恋だった。それでも――たとえ、僕らは別れても…。
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