あらすじ

竜医――様々な姿かたちを持つ竜と呼ばれる生き物を診る医者。コーグニール竜学高等学院でルカは命と向き合い、傷を負いながらも、准竜医として少しずつ成長を重ねていく。そんな日々の中、今は亡きルカの父・ギデオルの反逆嫌疑が報道されたことにより、ルカは「極悪竜医の娘」として学院中で取り沙汰されてしまう…。翼が折れてしまった飛竜を助けたい。けれど、信頼がないと竜医は治療を任せてもらえない。立ちはだかる大きな壁を前に、ルカの選択は――!?
竜医のルカ 1巻
竜医――様々な姿かたちを持つ“竜”と呼ばれる生き物を診る医者。従軍竜医だった亡き父の「諦めたとき、目の前の命が終わる」という言葉を胸に竜医を目指す少女・ルカは、仲間とともに竜学院で学ぶ准竜医として病に苦しむ竜たちの治療にあたっていく。だが、ルカの憧れの父にはひとつ重大な嫌疑がかけられていた――。少女たちが命と向き合う“竜”医学ファンタジー!
竜医のルカ 2巻
竜医――様々な姿かたちを持つ“竜”と呼ばれる生き物を診る医者。コーグニール竜学高等学院で准竜医として学ぶルカは、同期のジーラやクロエとともに火竜を大量に載せた列車の脱線事故現場へと招集される。爆発の危険がつきまとう中、人間をかばい負傷した竜を見つけたルカの前に“人命優先”の原則が立ち塞がる――。『鍵つきテラリウム』の平沢ゆうなが贈る本格“竜”医療ファンタジー、大反響の火竜編!!
竜医のルカ 3巻
竜医――様々な姿かたちを持つ竜と呼ばれる生き物を診る医者。コーグニール竜学高等学院でルカは命と向き合い、傷を負いながらも、准竜医として少しずつ成長を重ねていく。そんな日々の中、今は亡きルカの父・ギデオルの反逆嫌疑が報道されたことにより、ルカは「極悪竜医の娘」として学院中で取り沙汰されてしまう…。翼が折れてしまった飛竜を助けたい。けれど、信頼がないと竜医は治療を任せてもらえない。立ちはだかる大きな壁を前に、ルカの選択は――!?
鍵つきテラリウム

鍵つきテラリウム

人類が衰退し、荒廃した世界――。生き残った数少ない人類は、【アルコロジー】と呼ばれる完全環境施設でのみ生きることが許されていた。しかし【アルコロジー】の機能は少しずつ低下し、人類は確実に滅びの道を辿りつつある。“調査技官”のチコとその弟のピノは、世界崩壊の原因を探す旅をしているが、ある日、ひとりぼっちで稼動し続ける医療ロボットに出会い……? 少女とその弟が紡ぐ、終末冒険ファンタジー。
白百合は朱に染まらない

白百合は朱に染まらない

第二次世界大戦版、ロミオとジュリエット!第二次世界大戦中、ソ連で実在した【全員、オンナ】の飛行連隊を元に描く青春歴史スペクタクル開戦!ウクライナの田舎町に住むロシア人少女・ナージャは、恋愛未満の幼馴染と空戦ごっこをしたり、マリーナ・ラスコーヴァに憧れる普通の女の子だった。――1941年6月22日バルバロッサ作戦によって家族と友達を失うまでは。大きな時代の渦の中、生き別れた幼馴染と擦れ違う‥‥。
僕が私になるために

僕が私になるために

身体的にも法律的にも女性になるために、主人公・平沢ゆうなは性別適合手術(SRS)を受けにタイへと旅立つ。しかし、女性への道のりは想像していた以上に“痛かった”!! 性同一性障害(GID)当事者の作者が男性から女性になる過程を詳細に描いた実録エッセイ!
やる気なし英雄譚

やる気なし英雄譚

クラリス王国の首都から遠く離れた地カーリンへ左遷となった軍人ユイ・イスターツ。怠惰で有名なユイだったが、彼には、別の使命があった。貴族の腐敗した行いを是正すべく、内部調査を進めているのだった。そんな彼の前に王女エリーゼが現れる。彼女は強い正義感から自らの手で事態を解決しようとするが、それを良しとしない一派の手によって拉致されてしまい……。やる気のない英雄(?)が送る、隠れヒーロー譚!
高度に発達した医学は魔法と区別がつかない

高度に発達した医学は魔法と区別がつかない

現代医療は異世界でも通用するのか? チートなし、現代設備なし。一人の医者が魔法が支配する世界に立ち向かう! 医療魔法が独占された異世界に転移した現役医師・天海唯人。スライム、キマイラ、獣人…はじめて出会う住人たちに驚きながらも、わずかな医療器具と自身の知識で、病魔や怪我に立ち向かう。果たして彼は異世界の住人たちを治療し、苦しむ人々を救うことができるのか。現役の医師であり小説家になろう出身の小説家・津田彷徨氏が原作、気鋭の新人・瀧下信英氏の作画で贈る、チートなし・現代設備なしの「異世界」×「医療」ファンタジー! ノベル界の名手たち―― 長月達平(『Re:ゼロから始める異世界生活』) 伏瀬(『転生したらスライムだった件』) 日向夏(『薬屋のひとりごと』) 蝉川夏哉 (『異世界居酒屋「のぶ」』) 大森藤ノ(『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』) 香月美夜(『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 』) 硬梨菜(『シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』) みかみてれん(『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』 暁なつめ(『この素晴らしい世界に祝福を!』) カルロ・ゼン(『幼女戦記』) ――総勢10名の熱いコメントを受け、第1巻ついに発売!
竜医のルカ
ドラゴンのお医者さん #1巻応援
竜医のルカ 平沢ゆうな 津田彷徨
兎来栄寿
兎来栄寿
『鍵つきテラリウム』の平沢ゆうなさんの新作は、竜を治療する「竜医」になるべく奮闘する少女たちを描いた医療ファンタジー。三度のご飯よりもドラゴンをこよなく愛する身としては、たまらない作品です。 本作の最大の魅力は、竜に関する独自設定。医療監修が入っていることもあり、竜のそもそもの身体的な作りであったり、傷病に対する診断や治療の方法やそれに必要な道具や補助具がかなり作り込まれています。パッと見は完全にファンタジーですが、読んでいると医療ドラマを観ているような感覚も生じます。 舞台となるコーグニール竜学高等学院での授業や生活様式、また竜の糞は″落とし物″と呼ばれ処理すると補助金をもらえ優れた肥料にもなるなど、この世界独自の暮らしやルールが提示されていくのが面白いです。竜と言っても動物に近い種類も数多くいるようで一般的に「竜乳」が飲まれているらしく、一度飲んでみたいです。幕間では更に細かい世界設定が補足され、こうしたディティールが世界の存在感と説得力を生み味わい深い魅力となっています。 ドラゴンという存在自体は古くからあらゆる作品に出てきますが、そこの解像度を上げるとこうして新たな作品として成り立つという良いお手本です。 そして、『鍵つきテラリウム』のときに顕著でしたが平沢ゆうなさんの描くカラーイラストはやはり美しく魅力的です。このファンタジー世界もカラーが映えるので、今後のカラーページや表紙絵も楽しみです。 なお単行本1巻は4話までですが、その続きは今現在コミックDaysにて読むことができます。個人的に5話がこの作品を一段階上の面白さに引き上げたと感じる部分だったので、良ければぜひそこまで読んでみてください。