関東大会予選ブロック準決勝・決勝当日。青蕾高校が目指すのは、この日の1試合目に勝利して、決勝へと駒を進め、東京王者 北嵐学園を倒すこと。初めてAチームの試合にベンチ入りした太樹は、準決勝直前、緊張感からひとりで集中力を高めていた。そこに鉢合わせたのが、北嵐高校のエース、留学生のモモ。モモが目指すのもまた、太樹と同じ、日本一。すでに全国トップレベルで活躍をしているモモにとって、高身長で圧倒するモモを前に相手に試合を諦められてしまう都大会レベルは「イージー」だと本音をこぼす。チームを想い、青蕾の先輩たちが本気で日本一を目指していることを知っている太樹は、モモの言葉に自らを奮い立たせる。「俺がやるべきなのは、青蕾の強さを証明すること」東京都王者・北嵐学園との決勝が始まる!
バスケはやる方はちょっとだけだっものの観るのは今でもずっと好きで、バスケマンガはスラムダンクが金字塔過ぎてそれ以外はしっかり読まずなんとなく避けてきました。黒子のバスケもあひるの空もチラ見だけでした。(deep3はしっかり読んだw) 本作も気が進まなかったものの、ふとしたきっかけで読み始めたら、とても面白い! まっすぐで才能豊かな主人公とか、チームの絆とかもテーマとして感じられますが、個人的には戦術面やプレー中の思考に関する描写が充実していてすごく良いです。 野球のようにワンプレーずつセットプレーが行われるスポーツにくらべて、バスケは流れの中で進みしかも攻守の交代が激しいため、素人目には技術あるプレーヤーが目立つスポーツで戦術や判断より力よりもその場の感覚がものを言う世界のように見えがち。が、実は采配や各シチュエーションでの判断が多くの情報の上になされていることがよく理解できて、スポーツとしバスケをより楽しめます。アオバノバスケを読んだ後に実際の試合観戦したら、今まで以上に楽しめるんじゃないかと思います。その辺はスラダンにはなかった要素かなと。 Aチーム昇格に向けたチームメイトとの熾烈なライバル競争のリアリティはわからないですが、八村塁が大学でぶつかった壁や、渡邊雄太がサンズで味わった緊張感と通ずるものがありそうです。 日本バスケ盛り上がってますし、元々のバスケ好きだけでなく、ちょっと興味あるなくらいの人も、これを読めばいっそうバスケを楽しめるようになると思います。 コミックDAYSからマガポケに移ったとのことで先行き気になりますが、長く続いて欲しいです。 おすすめです。ぜひ読んでみてください。