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亡き父の借金を背負わされた青年・井領哲之(いれい・てつゆき)の苦悩と再生を書いた宮本輝原作の青春文学を、鬼才・土田世紀が大胆に描いた意欲作。亡き父の残した借金のために母親とは別居し、ボロアパートに夜逃げ同然で引っ越してきた大学生・井領哲之。そして大家の手違いで電気がつかない部屋に一晩過ごす事になった哲之は、帽子をかけようと柱に釘を打ちつけるが、偶然そこにいた蜥蜴を釘付けにしてしまい……!?
亡き父の借金を背負わされた青年・井領哲之(いれい・てつゆき)の苦悩と再生を書いた宮本輝原作の青春文学を、鬼才・土田世紀が大胆に描いた意欲作。亡き父の残した借金のために母親とは別居し、ボロアパートに夜逃げ同然で引っ越してきた大学生・井領哲之。そして大家の手違いで電気がつかない部屋に一晩過ごす事になった哲之は、帽子をかけようと柱に釘を打ちつけるが、偶然そこにいた蜥蜴を釘付けにしてしまい……!?
文藝春秋が発行していた「コミックビンゴ」という雑誌で連載されていたらしいです。原作は宮本輝の同名小説。土田世紀は熱心な宮本ファンだったそう。 【あらすじ】普通の大学生だった主人公は父親が急死したことで、いきなり借金取りに追われる生活を送ることになる。まだ電気も通っていない夜逃げ先のアパートで帽子をかけようと柱に釘を打ったところ、偶然にもトカゲを刺してしまう。しかしトカゲは生きていた。こうして釘が刺さったままのトカゲを飼育しながら、借金取りに追われ八方塞がりになっている自分を重ねて生活していく…。 宮本輝の小説は「錦繍」を読んだことがあるんですが、どんな内容だったか忘れてしまいました。映画監督の是枝裕和のデビュー作も宮本輝原作の「幻の光」で、これも観たんですが忘れちゃいましたね(主演の江角マキコがよかったことだけは覚えてます)…。久々に宮本輝作品に触れて「そういえばこういう作風だったなぁ」と何となく思い出しました。普通のコミック雑誌だったら物足りない連載になっていたかもしれないけど、文藝春秋の雑誌だし、土田世紀との相性はとてもいいです。 「生き方は死に方なんやと…」と言いながら借金を残した父親がものすごい形相で死んでいくんですが、もっとすごい死顔の人も出てくるのでギョッとしてしまいました。ちょっと笑えるくらいすごかったです。